オーディオファイルの編集・エンコード・エフェクトなどが可能な多機能波形編集ソフト Audacity〜Audacityのインストールと使い方

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Audacity 公式ページ

Audacity ダウンロードページ

Audacityはマイクからの録音・オーディオファイルの編集・エンコード・エフェクトなどが可能な波形編集タイプの多機能ソフト。

サウンド編集系のアプリは専門用語が多く、見た目にもとっつきにくい。動画と同様、音声も非常に奥が深く、あまりに深すぎてどこから手をつけていけば良いのかすら分からないのだが、やりたいことのイメージだけはあるので質が悪い。
完全素人向けのアプリはお手軽だが、編集できる範囲が極端に制限されているので使いづらく、かと言って高機能なアプリは見た目に拒絶反応を起こしてしまう。

サウンド編集といってもそこまで専門的なことをするわけではないが、ある程度は編集したいという中途半端な要望に応えてくれるのがAudacityである。
日本語にも対応しており、インターフェイスもわかりやすく、しかも結構細かい編集作業も可能になっている。


square インストール

Windows Vista以降は1.3xx(ベータ)版をダウンロードする。64bitOSでも動作可能。

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ダウンロード

ダウンロードページにある左図赤枠部分をクリックするとWindows Vista以降のOSにも対応した最新のAudacity(ベータ版)のインストーラーがダウンロードされる。

ステーブル版(安定版)の他、過去のバージョンをダウンロードしたい場合は下記のURLから可能になっている。

http://sourceforge.net/projects/audacity/files/

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セットアップ

インストーラーを起動するとセキュリティ警告が出るので実行。

次に言語選択のメニューが表示されるが、「日本語」という選択肢がないため、初期状態の「English」を選択して「OK」をクリックすると、左図のような英語のセットアップウィザードが開始する。

セットアップウィザードは英語だがインストール後は日本語になるので問題はない。

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セットアップウィザードの開始画面で「NEXT」をクリックすると、使用許諾書が表示されるので「NEXT」。

次に左図のようにインストール先を指定して「NEXT」。

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デスクトップにAudacityのショートカットアイコンを作成する場合は、「Create a desktop icon」のチェックボックスにチェックを入れる。

※Audacityはインストールでプログラムメニューに自身を登録しないため、デスクトップにショートカッ トを作成しなかった場合、インストール先のAudacityのフォルダ内にある「audacity.exe」を直接起動させるか、右クリックメニューの 「スタートメニューに表示する」でスタートメニューへ登録する必要がある。
もしくはFree Lanch Barなどのランチャーアプリに登録する。

デフォルトのインストール場所はWindows7 64bitの場合
C:\Program Files (x86)\Audacity 1.3 Beta (Unicode)\audacity.exe

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インストールする内容の確認画面で「Install」をクリック。

インフォメーションという画面が表示されるので「NEXT」をクリックすると左図のようにセットアップウィザードの完了画面が表示される。

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セットアップウィザード完了画面で「Lanch Audacity」にチェックを入れていると、Audacityが起動して左図のような「ようこそ」画面が開く。

この画面はAudacityが起動する度に開くため、不必要であれば左図赤枠部分のチェックボックスにチェックを入れて「OK」をクリックする。

Audacityはこの時点でまだAC3などのオーディオファイルに未対応のため、汎用性を高めるために追加のプラグインをインストールする。

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プラグインのインストール

FFmpegはCCCPに含まれているが、AudacityでCCCP内のFFmpegは認識しないため、Audacity用のFFmpegをインストールする。

ダウンロードページにあるオプションのダウンロードから「FFmpeg 取り込み/書き出しライブラリ」のリンク先から、「FFmpeg 0.6.2 installer」をクリックするか、下記のURLからダウンロードする。

FFmpeg0.6.2インストーラー

上記のリンクをクリックすると左図のページ移動するので、バージョン1.313以降のAudacityを使用する場合は、左図赤枠部分のリンクをクリック。
ステーブル(安定版)を使用する際は、左図赤枠部分の下にあるリンクjからダウンロードする。

インストーラーを起動するとセットアップウィザードが開始するので「NEXT」をクリック。

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使用許諾書が表示されるので「I accept the agreement」をチェックして「NEXT」。

次にインストール先を指定して「NEXT」。

インストールの確認画面が表示されるので「Install」をクリック。

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セットアップウィザード完了画面が表示され「Finish」をクリックして終了。

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続いてMP3の書き出しに対応させるため、Audacity用のLAMEをインストールする。

LAMEダウンロードページ

ダウンロードページの左図赤枠部分をクリックしてインストラーをダウンロードする。

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ダウンロードしたインストーラーを起動するとセットアップウィザードが開始。

FFmpeg同様、使用許諾書が表示されるため、「I accept the agreement」をチェックして「NEXT」。

次にインストール先を指定して「NEXT」。

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左図のようにインストールの確認画面が表示されるので「Install」をクリック。

セットアップウィザード完了の画面が表示されたら「Finish」をクリックして終了。


square 使用方法

波形は縦軸に振幅、横軸が時間になっており、波動の振動(振幅)を時間の変化で表すグラフになる。
この波形を全体もしくは部分的に編集することで音声データを加工していく。

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Audacityの波形には薄いブルーと濃いブルーで表示されており、薄いブルーは平均値、濃いブルーは最大値を表しており、波形が赤くなっている部分はクリップ(限界値超過による歪み)、いわゆる「音割れ」している箇所になる。

Audacityの初期設定で使用されている単位はdb(デシベル)。
このデシベルは比較するために用いられる単位で、0dbは1倍、20dbが10倍、40dbが100倍といった比率になり、基準値を決めることでその基準値に対して何倍なのかを表す。

非常に多機能なAudacityだが、CD音源を直接取り込むことはできない。CD音源を編集する場合は、CDexなどでMP3やWAVファイルにCD音源を変換し、変換したファイルをAudacityを使用して編集することになる。

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録音する

Audacityを起動すると接続されているスピーカーとマイクを自動認識するので、左図赤枠部分のように使用するデバイスをドロップダウンリストから選択する。

MMEはMulti Media Extensionのことで、Windowsに搭載されている音声・動画を取り扱うドライバーで、Windows DirectsoundはDirectXの音声の入出力を扱う部分。
デフォルト(初期設定)ではMMEになっており、Directsoundの方がMMEよりレイテンシが低いらしいが、基本的に変更する必要はないと思われる。

レイテンシとは要求に対して返答が来るまでの遅延時間のことで、レイテンシが低いほど仕事が早い、つまり高性能ということになる。

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録音レベルは左図赤枠部分で確認する。
マイクが接続されている状態でバーが動かないときは、バーをクリックすか、マイクアイコンの▼をクリックして表示されるメニューから「モニタ」を選択するとモニタを開始する。

左図では0dbが最大レベルになっている。つまり録音時の信号レベルが0dbを超えるとクリップ(音割れ)する。
そのため信号レベルの最大値が0db以下に収まるよう調整が必要になる。

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録音を始めるには左図赤枠のボタンをクリックし、マイク入力のボリュームは左図青枠部分で調整を行う。

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録音したデータの保存

録音したデータを保存する際は、左図のように「ファイル」→「書き出し」を選択する。

ファイル形式は初期設定でWAV(PCM)で、Windows環境ならベーシックな非圧縮の音声ファイルである。
ファイル形式は保存の際に「ファイルの種類」から選択することも可能で、MAC環境で使用される非圧縮音声ファイル「AIFF」の他、MP3やAAC、Ogg Vorbisなどの圧縮ファイルもある。
また、MP3やAACなど圧縮ファイルで保存する際は、ファイルの種類を指定し、「オプション」をクリックするとビットレートの種類やビットレートを指定することができる。

ファイルサイズは大きくなるが、オリジナルデータはクオリティ的に非圧縮ファイルで保存するのが基本になる。

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オーディオファイルの取り込み

WAVやMP3、AACなどのオーディオファイルは、Audacityにドラッグ&ドロップするか、左図のように「ファイル」→「取り込み」→「オーディオの取り込み」、または「Ctrl+Shift+I」で取り込む音声ファイルを指定する。

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取り込んだオーディオファイルはステレオかモノラルかで表示が変わる。左図の上段、同じ波形が2つ表示されているのがステレオのオーディオファイルで、下段の波形がモノラルのファイルになる。

ステレオの場合は上が左チャンネル、下が右チャンネルになる。当然のことだがステレオのファイルで右と左で出力する音声が変わる場合は波形も異なってくる。

また、同時に2つ以上のオーディオファイルを取り込む場合も前述のオーディオファイルの取り込みと同じ手順になる。

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選択(全選択と部分選択)

編集の基本となる作業が範囲選択になる。取り込んだ音声ファイルは左図のように波形で表示され、音声ファイル全体を選択する場合は「Ctrl+A」、または「編集」→「選択」→「すべて」。

部分選択する場合は、波形上でクリックすると始点になり、そのままドラッグすることで部分選択ができる。左図のグレーになっている部分が選択範囲になる。

選択範囲を解除する際は、再度、波形状でクリックする。

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波形の拡大

取り込んだ状態の波形では部分選択は始点・終点のポイントがつけにくいため、波形を拡大、もしくは表示領域を大きくする。

波形を拡大するには「表示」→「拡大」、または「Ctrl+1」。この場合の拡大とは波形の時間軸のことで、初期表示は1目盛25秒になっているが、これを拡大することで1目盛を0.5秒以下にすることも可能になる。

振幅の表示を拡大するには、左図赤矢印部分のように、表示されている波形の枠にカーソルを合わせると矢印に変 化するので、そのまま下へドラッグすると振幅の表示が拡大される。また、左図赤枠部分の振幅の単位をクリックすると、カーソルが虫眼鏡(+)に変わり、時 間軸と同様に目盛が変化する。ただし、クリックした目盛が中心になるため、基本は「0.00」をクリックして拡大する。

ちなみにシフトを押しながらクリックすると縮小になる。

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選択範囲の削除

不要な部分を削除する場合は、削除する範囲を選択し、「編集」→「録音されたオーディオ」→「削除」または「Ctrl+K」で削除する。

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音量を上げる - 正規化

録音レベルの低い音声ファイルの音量を上げるにはいくつかの方法がある。

取り込んだ音声ファイルを「編集」→「選択」→「すべて」または「Ctrl+A」で選択し、左図のように「エフェクト」メニューから「正規化」を選択する。

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初期値は上図のように「-1.0db」になっているので、取り敢えず
「-2.0db」に設定して「OK」。

ただし、この方法は波形の振りが全体的に小さい場合にのみ有効で、一部分でも振りが大きな箇所があれば、その部分が最大値に設定されるため、正規化を行なっても思ったように音量をあげることはできない。

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音量を上げる - 増幅

「正規化」と似た機能に「増幅」がある。正規化と同じくエフェクトメニューにあるが、増幅は正規化と異なり指定した範囲の振りを増大させるだけでなく、減少させることも可能になる。
また、「クリップを可能にする」にチェックを入れることで、音割れを許容した増幅も可能になる。

前述の一部分に振りの大きな箇所がある波形の場合、その箇所を選択して左図赤枠部分のスライドをマイナス調整し、他の部分と同程度の振りになるよう調整し、その上で「正規化」を実行すると全体的に増幅され、結果として音量が上がる。

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音量を上げる - ゲイン(増幅)調整

正規化・増幅での調整で期待通りに音量が上がらない場合は、左図赤枠部分のスライダーを動かし、青枠部分のパラメーターを確認しながら調整を行う。

ただし、ここでのゲイン調整はクリップを起こしやすいので要注意。

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エンベロープ

エンベロープは波形の最大値を結んだ曲線で、左図上部の赤枠部分のアイコンをクリックすると、波形の上下にブルーの帯が表示され、カーソルが▼▲に変化する。
この状態でブルーの帯を上下させることで波形を変化させることができる。
また、カーソルを波形の任意の箇所でクリックすることで、一つのポイントを作ることができ、波形を部分的に変化させることも可能になる。

左図下部の赤枠部分は3点のポイントを作成し、中央のポイントを下げた状態になる。

当然、波形を下げた部分は音量が小さくなる。

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ステレオトラックの分離

ステレオのオーディオファイルを取り込んだ場合、範囲選択やエフェクトなど左右同時編集になる。

これを左右個別に編集する場合は、左図赤枠部分(ファイルのタイトルが表示されている部分)をクリックし、「ステレオトラックを分離」を選択する。

ステレオのファイルをモノラルにする場合も、同様に「ステレオからモノラルへ」を選択する。

また、分離したトラックの片方だけを削除する場合は、削除するトラックをクリックし、「トラック」→「トラックの削除」を選択する。

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フェードイン・フェードアウト

フェードイン・フェードアウトはフェードする範囲を指定し、エフェクトから「フェードイン」または「フェードアウト」を選択する。

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ノイズの除去

ボイスレコーダーなどで入ってしまう無録音部分の「シャー」というノイズなどを除去するには、はじめにAudacityに除去する対象を認識させるため、対象となる部分を左図のように数秒間範囲選択する。

次に「エフェクト」→「ノイズ除去」を選択。

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「ノイズ除去」を選択すると左図のようなメニューが開くので、左図赤枠部分の「ノイズプロファイルの取得」をクリックすると、このウインドウは閉じるので、再度「エフェクト」から「ノイズ除去」を選択。

すると左図の青枠部分でグレーアウトしていた「OK」ボタンがクリックできるようになっているので、そのまま「OK」をクリックするとノイズの除去が実行される。

ちなみにライブアルバムの楽曲をAudacityで読み込み、オーディエンスの歓声部分をノイズとして選択、 除去を実行すると曲の後ろで聞こえていた歓声が除去できる。ただし、演奏の一部も失われていたので全体的にこもった音になった。このあたりは追求していけば上手く除去できるのかもしれない。

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ボーカル部分を除去してカラオケを作成

ノイズ除去が可能なら、ボーカルの除去も可能である。ただし、ノイズ除去ほど簡単ではない。

ボーカル除去には別途プラグインが必要で、下記のURLからVoice Trap Plug-inをダウンロードする。

Voice Trap Plug-in
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ダウンロードしたZIPファイルを展開すると、フォルダ内に左図のようなファイルが3つ入っているので、赤枠の「VoiceTrapV20.dll」というファイルをAudacityのPluginフォルダに移動する。

次にAudcityの「編集」→「設定」で、「エフェクト」の「Audacityが次回起動された時点でVSTエフェクトを再スキャン」にチェックを入れる。

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Audacityを再起動すると、「エフェクト」に左図赤枠部分の「Vocal Remover」と、その2つ下にVST:VoiceTrap20が追加されている。

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ボーカル部分を除去するオーディオファイルを読み込み、「エフェクト」から「Vocal Remover」を選択すると、左図のような設定画面が開く。

左図赤枠部分が設定項目で、取り敢えずボーカルを除去する場合は「Remove_voclas」、次の"Remove Choice”は「Simple」でOK。
これで上手くボーカル部分が消えていたLucky。

サンプル1(元データ ABBA Dancing Queen)
サンプル2(上記の設定でボーカルを除去したもの)

サンプルを聴き比べれば分かるのだが、ボーカル部分と一緒に一部の帯域が消失しているため、オリジナルデータのクオリティが維持されるわけではない。また、上記の設定では全くボーカルが除去できない場合もある。

サンプル3

サンプル3はBlind GuardianのTo Franceを上記の設定で編集したものだが、ハンズィ・キアシュはしっかりと歌っている。
このような場合は一度、上記の設定でボーカル除去を実行し、"Remove Choice”を「Simple」から「frequency_band(周波数帯域)」に変更、更に左図赤枠部分の最下段にある周波数帯域の上限値と下限値を設定してから、再度ボーカル除去を実行する。

設定する上限値と下限値は手探りで見つけることになるのだが、サンプル3を下限値350 上限値4500にして実行し、正規化のエフェクトをかけたのがサンプル4になる。

サンプル4

サンプル3と比較するとボーカル部分は除去できているが、クオリティ的には厳しいものがある。専門知識があればクオリティの高いものを作成できるのだろうが今はこれが限界。

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編集したデータの書き出し(保存)

編集したデータを音声ファイルで書き出すには、録音したデータの保存と同様、「ファイル」→「書き出し」を選択後、任意のファイル形式を選び、必要に応じてオプションでビットレートなどを設定する。

また、左図赤枠部分のように「選択範囲を書き出し」をいう機能もあり、これは文字通り範囲選択した部分のみを音声ファイルで書き出すことができる。

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編集途中のデータを保存する

通常の保存は音声データの書き出しではなく、左図赤枠部分にあるようにプロジェクト、つまり編集中の作業状態を保存することになる。保存されるファイルは拡張子がaupになり、これはAviUtlと同じものだが、AviUtlでは開くことができない。

Audacityはエフェクトなど元データを編集する作業が多く、編集結果によっては幾度もやり直しが必要になるため、編集が成功した時点でこまめに保存するのが賢明。




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