フラットハンドルからブルホーンへ

Practice


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 bike-icon クロスバイクに挑戦! 〜 フラットハンドルをブルホーンに換装


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フラットハンドルは力が入りやすく、ドロップハンドルやブルホーンはロングライドやスピードの点で優っているらしい。
確かにバーエンドを握るとスピードが出やすい気もするので、通勤距離が18kmになるのを機ブルホーン化を試みたが、これが一筋縄ではいかない。
試行錯誤、紆余曲折の末、手元には不要なパーツがゴロゴロと。。。


square なんちゃってブルホーン化

フラットハンドルからブルホーンバーにしようと思い立ち、いろいろと調べていると結構、面倒くさいことに気が付いた。
GIANT GLIDEはMTBとママチャリを足して2で割ったような自転車で、ノーマル時のスペックは安価なMTB用のパーツが多用されている。
対してブルホーンバーはロード寄りのハンドルなので、それをMTB寄りのチャリに実装するのは少々無理がある。

よくMTBのドロップ化という記事を見かけるが、当然ながら改造する自転車の仕様によって、改造の手順も難易度も異なってくる。
GLIDEの仕様は残念な感じで、箸にも棒にもかからない。かかるのは手間と費用だけ。
そこでお手軽に見た目だけの「なんちゃってブルホーン」化することにした。


BBB バーエンド クラシック

パーツ

なんちゃってブルホーンに必須のバーエンド。
最近の流行りは短めのバーエンドらしく、150mmのものはほとんどない。

今回はブルーとホワイトのGLIDEをブルーとブラックにするため、敢えて黒のバーエンドを購入したが、よく考えればバーテープを巻くので色はなんでもOK。

ただ、バーエンドを固定にはトルクレンチの使用を推奨。



TEKTRO V-ブレーキレバー RL740

Vブレーキが引ける数少ない補助ブレーキレバー。

このブレーキレバーにはブレーキケーブルが付属しておらず、ロード用のブレーキケーブルが必要。

GIANT ESCAPE R3のようにミニVブレーキを実装していれば、このブレーキレバーではなく、ロード用(キャリパーブレーキ用)のレバーを使用することになる。


SHIMANO スタンダードブレーキケーブルセット

SHIMANOのブレーキケーブル。

ケーブルの両端がMTB用とロード用になっているので、レバーがどちらでも安心。しかもアウターケーブルとエンドキャップ付き。



BBB バーテープ コルク

それらしく見せるためのバーテープ。

グリップにバーエンドを付けた状態だとブルホーンに見えないので、バーテープで演出。

今回はGLIDEをイメチェンするためにハンドルやステムも交換し、ついでにサドルとペダルも交換したので高く付いてしまったが、最小限の構成では1万円でお釣りがくる。

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作業手順

なんちゃってブルホーンにするため、580mmのフラットバーを左右40mmずつパイプカッターを使用してカットする。

本来のブルホーンバーはフラット部分が500mmもないが、操作性を考慮して少々長めにしてみた。

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パイプカッターで切断するとバリがほとんどなく切り口が綺麗なのだが、念の為に軽くヤスリがけ。

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ハンドルが出来たので、次にブレーキレバーを取り付ける。

シマノSHIMANOのスタンダードブレーキケーブルセットは左図のようにケーブルの両端がMTB用とロード用になっており、不要な方のタイコを切断して使用するので、ケーブルを取り付ける際に「タイコの種類が違う!」という事態を避けられる。
おまけにアウターケーブルとエンドキャップも付いてくる。

TEKTROの補助ブレーキレバーRL740はロード用のインナーワイヤーを使用するので、MTB用のタイコをワイヤーカッターでカットする。

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今回、敢えて補助ブレーキレバーを使用した理由は、左図のようにバーエンドとフラットバーの2箇所にレバーを取り付け、バーエンドを握っていても、フラットバー部分を握っていても、ブレーキを掛けられるようにするためだった。
バーエンドへのブレーキ取り付けには批判が多く、確かに危険が伴うので非推奨。もちろんバーエンドの取り付けにはトルクレンチを使用しているが、それでも大丈夫だという保証は全くない。

ただ、イメージ通り取り付けてみたものの、フラットバー部分のレバーはしっかりと引けてブレーキもかかるのだが、バーエンドに取り付けたレバーの動作が微妙。
レバーを引いた時に飛び出る部分が、わずかにバーエンドの根本に干渉し、更にほぼ90度に曲げた状態でフラット部分のレバーへワイヤーを通しているのが原因と思われる。

色々と悩んだ挙句、最終的にはバーエンドのレバーは取り外すことにした。

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現在使用しているSERFASのエルゴノミックグリップを継続して使用するつもりだったが、ハンドルをカットしたので10mmほど長さが足らず断念。

結局、ノーマルなフラットバーに長めのバーエンドを付け、バーテープを巻いただけになった。

問題のブレーキはバーエンドを握っているときに、指先で何とかレバーを押せる程度で、しっかりとブレーキが効くわけではなく、とても咄嗟に反応できるレベルではない。

ブレーキに不安があるためか、信号などブレーキが必要になると思われる場面でやたらと気疲れするので、ブレーキの根本的な見直しをすることにした。

square 脱なんちゃってブルホーン

フラット側でもバーエンド側でもブレーキをかけることができる、そんな便利で都合の良いブレーキレバーはないものか、と、 ネットで検索していると、意外と簡単に見つかった。
それがギドネットレバー。
見つけたのはダイアコンペの製品だが、このギドネットレバーはVブレーキには対応していな い。

他にエアロブレーキレバーを取り付け、ハンドルバーに穴を空けて補助ブレーキレバーを使用する手もあるが、エアロブレーキレバーもほぼVブレーキには対応していない。

ロー ドのようにシフトとブレーキが一体化したSTIを取り付ける場合、GLIDEのリアディレイラーはSRAM製のためシマノのSTIとは互換性なし。更にフ ロントディレイラーはシマノ製だがMTB用のため、クランクやBBも含めて交換が必要。もちろんブレーキも取り替えなければならないので、パーツ代 だけで結構な金額になってしまう。

最もお手軽なギドネットレバーを導入するにしても、現在のVブレーキを交換する必要があるため、バーエンドで「なんちゃってブルホーン」にしている意味がないことに気付き、結局ブルホーンバーを購入することにした。



ミニVブレーキ TEKTRO RX5

パーツ

キャリパー用のレバーでも引けるミニVブレーキ。

物理は不得意なので理屈はあまり理解できないが、Vブレーキのアーム長を短くすることで、引き代の短いロード用のブレーキレバーでも操作できるという代物。

Vブレーキは「てこの原理」を利用した装置なので、アーム長によってブレーキの効き具合が異なってくるらしい。
ノーマルなVブレーキはアーム長が102mm。TEKTROのミニVブレーキにはRX5(85mm)、RX6(90mm)があり、アーム長が短いほどレバーの引き代は短くなり、ブレーキの効きも弱くなるようだが、このあたりは実際に試してみなければ何とも言えない。

フラットハンドルからブルホーンやドロップに変更する場合、おそらくミニVブレーキへの交換が最もポピュラーな方法かと思われる。


V BRAKE ROLLER

強引にキャリパー用のブレーキレバーでVブレーキを引くためのコンバーター。

ミニVブレーキがアーム長を短くすることで引き代を調整するのなら、直接ワイヤーで調整しようというのが、左図のV BRAKEROLLERというコンバーター。

このカタツムリのような形状のものをリードパイプ(バナナ)と交換し、ワイヤーを通すことで調整する手軽で、しかも安上がりなパーツ。


ダイアコンペ ギドネットレバー DC139


レバーが90度に曲がっているため、ブルホーンのフラット部分でも角の部分でもレバーが引けるというギドネットレバー。
前述のようにVブレーキには対応しておらず、使用するワイヤーはMTB用。

難を言えばブレーキレバーを固定するボルトがブレーキワイヤーの奥にあるため、ブレーキレバーの位置や角度を変更する際には、その都度ブレーキワイヤーを外さなければならず、固定ボルトも六角穴ではなくプラス穴なのが残念。

ただ、ブルホーン化する際にブレーキの問題を一気に解決してくれる優れ物なのでオススメ。



ブルホーンハンドル

ノーマルなブルホーンハンドルだが、クロスバイクに取り付ける場合はクランプ径のサイズに注意が必要。

一般的なクロスバイクのステムは25.4mmなので、ステムを交換しない限りブルホーンハンドルもクランプ径が25.4mmのものにする必要がある。

見た目にカッチョいいのは大抵がクランプ径31.8mmなので、迂闊に買ってしまうと後からステムを追加購入する羽目になるので要注意。

ハンドル幅が500mm〜580mmのフラットハンドルを使用していたら、ブルホーンのハンドル幅は400mm以上のものを選んだほうが無難。
いきなりハンドル幅を狭くするとコントロールしづらくなる。

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作業手順

フラットハンドルを外してブルホーンを取り付け。

ブルホーンは角の部分に体重がかかるため、締め付ける際のトルクが弱ければ、バーが回転してしまう恐れがある。
力を入れている時に回転したら洒落にならんので、指定のトルクでしっかりと固定する。


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ギドネットレバーを取り付ける。
見た目がスターウォーズのXウイングスターファイターのようになった。

レバーの位置は好みがあると思うが、個人的には若干ハンドルよりも外側にしたほうが、ブレーキをかけやすい。目一杯レバーを引くと、ブレーキレバーが角の外側にはみ出る感じだが、そこまでレバーを引かなくてもブレーキはしっかりとかかるので問題はない。

グリスを塗布したMTB用のインナーワイヤーを取り付け、ケーブルの取り回しを確認後、アウターケーブルを適切な長さにカットして、インナーワイヤーを通す。

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今回使用したブルホーンは幅400mmなのだが、ライト用のパイプホルダーとSRAMのシフターを取り付け、ギドネットレバーを付けると、フラット部分が狭くなり、真っ直ぐ掴むことができなくなった。

また、シフターとギドネットレバーが干渉するので、シフターを上向きにする必要があり、シフトダウンするレバーは上から押すような感じになったが、使用感はそれほど悪くはない。

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左図の黒い方がTEKTRO RX5でシルバーが同じくTEKTROのノーマルなVブレーキ。

長さの違いは一目瞭然。
しかも、気のせいかRX5には高級感がある。
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ボルトにグリスを付けて固定する。

当初はフロントのみミニVブレーキに変更し、リアはコンバーターを使用。
ミニVブレーキがキャリパー用のレバーでどの程度引かけるのか不安だったが、実際に使用してみると非常に快適。

ミ ニVブレーキという表現が、どうしても無理やりロード用のブレーキレバーでVブレーキを引いている印象を与えてしまうが、ロード用のブレーキレバーに対応 したものとして製造されており、別に無理やり使用しているのではない。無論、ブレーキの利きが良い悪いはあると思うが、使用してみたところ個人的にはVブ レーキと大差はないと感じた。

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V Brake Rollerは使用感が今ひとつという評価が多いのだが、全くその通り。
レビューにはレバーを引いた時に「グニャ」っとした感じという表現があり、「グニャってなんやねん」って思っていたら、確かに「グニャ」っとする。

楕円型なので円周の長い部分にワイヤーを添わせると引き代が少し増える。ただ、それでも「グニャ」とした感触は変わらない。

ブレーキは辛うじてかかるが、レバーを引いても手応えはなく、しかも元に戻らないので手動でレバーを元に戻すハメになった。
Vブレーキの開き具合を強めても同じだったので、おそらくワイヤーの取り回しが悪く、抵抗が大きいためと思われる。

一旦は取り付けて走行してみたものの、不満が残ったので結局はミニVブレーキを追加購入することになった。

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ブレーキ・シフトの調整を行い、バーテープを巻いて完成。

文章にするとたった1行で終わるが、ブレーキ調整はともかく、シフト調整は非常に時間がかかっている。
何度やってもうまくいかず、偶然に出来たのだが、何が悪く、何が良かったのかが分かっていないので、毎回調整には時間がかかる。

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改造前のフラットハンドル仕様。

黒で統一したこともあって見比べるとブルホーンはちょっとイカツイが、それなりにいい感じで仕上がった。




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