DVDのリッピング手順と基礎知識

Practice

Practice

shrink DVDのリッピング手順と基礎知識


リッピングとはDVDやCDに記録されているデータを、抽出・変換してパソコンに取り込むことで、「バックアップ」と言え ば聞こえは良いが、映画などのDVDはコピーガードのプロテクトを解除して複製するため著作権法に抵触する違法行為になる。

著 作権法についてはこちらを参照

square DVDの規格とリージョンコード

まことしやかに言われている「DVDの永久説」には全く根拠がない。
特にコピーしたDVDはメディアの善し悪しなどもあり、突然再生できなくなる事が多々ある。中には1週間ほどで再生不可能に陥る粗悪品もあるため要注意。
ビデオカメラなどで撮影した動画で大切なものはハードディスクにバックアップをとっておいたほうが良い。


DVDのブランクメディア

DVDには記録型のDVD-R・DVD+R、書き換え可能なDVD-RW・DVD+RW・DVD-ROMがある。
DVDの規格は海外でDVD+Rが普及しており、国内ではDVD-Rが一般的。
一時はDVD-RとDVD+Rで天下取りの争いがあったものの、今はコンボドライブの登場で共存しているが、DVD+Rを目にすることは少なくなった。

DVD-R(片面一層):容量は 4.7GB
DVD-R(両面一層):容量は 9.4GB
DVD-R DL(片面2層):容量は8.54GB ※DLはDual Layerのこと
DVD-R DL(両面2層):容量は17.08GB


最近のDVDソフトは片面2層が多く、5GB〜7GBの容量がある。
古いDVDには両面一層(両面とも記録面のもの)もあるが、現在ではほとんど見なくなった。
市販されているブランクメディアは片面一層のDVD-Rが多く、片面二層のDVD-R DLは片面一層に比べて割高になるものの、片面二層のDVDに記録されたものを可能なかぎり無劣化でコピーするには、片面二層のメディアが必要。

また、DVDを焼くには当然ながらDVD-RWドライブが必須で、再生専用のDVD-ROMドライブでは焼けない。
更に片面二層のDVDを焼くには、DVD-R DLに対応したドライブが必要で、古いDVD-RWのドライブでは非対応の可能性があるので要注意。

MedeiaCenter2
光学ドライブの対応メディアを調べる

使用しているドライブがどのようなメディアに対応しているかを調べるには、ImgBurm または下記の Nero Info Tool を使用する。

Nero Info Toolは日本語に対応しており、インストールの必要がないため一時利用には最適。

Nero Info Toolダウンロードページ

上記Nero Info Toolのダウンロードページから、左図の「Nero Info Tool」を探し、赤枠部分の「More Details and Download」をクリックすると、左図のように詳細が表示され、ダウンロードボタンが表示される。

Downloadをクリックすると、zipフォルダがダウンロードされるため、フォルダを選択後、右クリックメニューの「すべて展開」で解凍。

dvdRipping1

「InfoTool」フォルダの中に「InfoTool」というアプリケーションが入っているので起動すると左図のような 情報が表示される。

※VirtualCloneDVDなどの仮想ドライブをインストールしていると、メディアの挿入を促すメッセージがでるた めスキップする。

DVDドライブの情報は左図のように「ドライブ」タブの赤枠部分に表示される。
ここで「書き込み」の「-R」にチェックが入っていなければ、DVD-Rへの書き込みができないため、DVDのリッピングは不可。
また、同様に「-R DL」にチェックが入っていなければ、片面二層のDVD-Rへの書き込みができないドライブになる。

dvdRipping2
リージョンコード

DVDにはリージョンコードという地域情報が設定されており、アメリカやカナダはリージョン1、日本や欧州はリージョン 2、東南アジアはリージョン3など、各国でリージョンコードが決められており、プレーヤーに設定されているリージョンコードとメディアのリージョンコード が一致しなければ、再生できない仕組みになっている。

リージョンコードもNero Info Toolで確認でき、現在設定されているリージョンコードの他、リージョンコードの変更回数も表示される。

dvdRipping3

初期のプレステ2やSamsonのDVDプレーヤーなど、一部リージョンフリーのプレーヤーも存在するが、多くのプレー ヤーはリージョンコードがしっかり設定されている。
PCの内蔵ドライブも同様にリージョンコードが設定されているが、内蔵ドライブはリージョンコードの変更が可能になっており、通常のプレーヤーでは再生で きないリージョン1のメディアを挿入すると、リージョンコード変更を促すメッセージが出る。

ドライブのリージョンコードを変更するには、「コントロールパネル」→「デバイスマネージャー」→「DVD/CD-ROM ドライブ」から、リージョンコードを変更するドライブをダブルクリック。

ドライブのプロパティが開くので、「DVD地域」タブを選択。
ここで変更したい地域を指定すればリージョンコードが変更される。ただし、リージョンコードの変更 回数には制限があるため、安易な変更はしない方が賢明。

リッピングをする際は、デフォルトがリージョンフリーになる。もちろん、リージョンコードを設定することも可能。


square リッピングとシュリンク

DVDにかけられているプロテクトは複数存在し、「保護」と「解除」はイタチごっこの状態が延々と続いている。当然ながら 「最新の保護技術」には「最新の解除技術」が必要になる。
ただし、新しくリリースされたDVDが最新の保護技術を使用しているわけではなく、意外にも2004年に開発が終了しているDVD Shrinkは現役で活躍している。

個人的にはDVD Shrinkをメイン で使用し、DVD Shrinkで解除できないプロテクトはDVD HD Decrypterを使用する。
最近の映画はほとんどが片面2層のDVDなので片面1層のDVDに収めようとすれば、必然的に圧縮率が高くなり、それに比例して画質も劣化するため、画質 を優先させるなら元データのサイズの合わせたブランクメディアの使用を推奨。
もしくはメディアに書き込まず、メディアサーバやHTPC(ホーム・シアターPC)に ISOファイルとして保存するのもあり。

dvdshrink6
DVD Shrink でリッピング

DVD Shrinkのインストールと使い方はこちら

DVDをドライブに挿入し、DVD Shrinkを起動。
「ディスクを開く」からDVDドライブを指定すると、DVDのデータを読み込み、読み込みが完了したら左図のような状態になる。

特にこだわりが無ければ、このまま「バックアップ」をクリックして保存するファイルの種類、保存先を指定するだけで、プロテクトが解除されたファイルが生 成される。

映画などの場合、音声が「英語」「日本語」、字幕も「英語」「日本語」とあり、ここで音声の「日本語」のチェックを外すと吹き替えがないデータになり、 「英語」のチェックを外すと吹き替えのみのデータになる。
各項目のチェックを外すと、表示されているサイズがバックアップの対象から外れるため、全体的な容量を削減したい場合には有効な手段になる。

dvdshrink8

上記の「バックアップ」はデフォルトで、対象のDVDを片面一層のDVDに収まるようシュリンク(圧縮)するようになって いる。
しかし、現在のDVDはほとんどが片面二層のDVDを使用しており、その容量は7GB〜8GBある。このデータを片面一層の4.7GBまで圧縮をかけるた め、必然的に画質が劣化する。

左図のように「再編集」ウインドウで、「メインムービー」のみを選択すると、メニューや特典映像などが全てカットされ、本編のみがバックアップされるた め、圧縮率が下がり画質の劣化を押さえることができる。

dvdshrink9

バックアップの準備が完了したら、「バックアップ」をクリックする。
バックアップには2種類のファイル形式が選択でき、いずれかを選択して、保存先を指定すればバックアップが開始する。

imgburn11
Img Burn でDVDメディアに書き込み

ImgBurnのインストールと使い方はこちら

ImgBurnは通常のライティングソフトと同様、ファイルやフォルダ、ISOイメージファイルをCDやDVDなどのメ ディアに書き込むことができ、CDやDVDなどのディスクをISOイメージファイルにすることも可能。
ただし、ライティングのためDVD Shrinkなどのようなプロテクト解除機能はない。

DVD Shrinkの出力形式に沿って、「イメージファイルからディスクに書きこむ」または「ディスクにファイルやフォルダを書き込む」のいずれかを選択する。

imgburn13

左図は「イメージファイルをディスクに書き込む」の画面。

入力先の項目にDVD Shrinkで出力したISOイメージファイルを指定し、DVDのブランクメディアをドライブに挿入すると、左図赤線部分のようにそれぞれの容量が表示さ れる。

後は左図赤枠部分のアイコンをクリックするだけで書き込み作業が開始する。

dvdshrink5
DVD Shrink のエラー

左図はDVD Shrinkでディスクを開き、読み込んでいる最中の画面だが、非暗号化ステータスが「暗号化されていません」と表示され、分析の概算残り時間が4時間 49分と表示されている。

この現象は読み込んだDVDにDVD Shrinkで解読できないプロテクトが施されている場合に発生する。

Fab3
DVD HD Fab Decrypter でリッピング

DVDFab HD Decrypterのインストールと使い方はこちら

DVDFab HD Decrypterは「コピー大国」で制作されたソフト。さすがコピー大国製だけあって、更新頻度が高く、最新のプロテクトもほぼ解除できる強者。
ただし、試用期間が過ぎるとリッピングはできてもDVD Shrinkのように圧縮ができず、結局DVD FabでリッピングしたあとでDVD Shrinkで圧縮作業をすることになる。

DVDFab HD Decrypterを起動後、ドライブにメディアを挿入すると、自動的にメディアの分析が開始される。

dvdRipping4

分析終了後に保存先の場所を指定して、「開始」ボタンをクリックするとリッピングが始まる。

DVDFab HD Decrypterで出力先に指定した場所には、「Full Disk」というフォルダが生成され、その中にDVDのタイトル名などがつけられたフォルダがあり、その中に「AUDIO_TS」と「VIDEO_TS」 フォルダがある。

圧縮が必要な場合は左図のようにDVD Shrinkを起動し、「Full Disk」フォルダ内にあるフォルダをDVD Shrinkにドラッグすると、DVD Shrinkでファイルの分析が始まる。
後は任意でファイルのサイズ調整を行って再出力し、ImgBurnなどのライティングソフトでDVDに書き込む。

dvdRipping5
Amok DVD Shrinkerで圧縮

Amok DVD Shrinkerのインストールと使い方はこちら

Amok DVD Shrinkerはリッピング機能のない圧縮専用ソフト。
リニアPCM音源を使用した一部のミュージカルDVDなど、音にこだわったDVDはShrinkで圧縮しきれず、片面一層の4.7GB に収まらないケースがある。
この場合は素直に片面二層のDVDを使用した方が良いのだが、片面一層のDVDに収めるにはDVDShrinkではなく Amok DVD Shrinkerを使用する。

DVD Shrinkで読み込んだ際、片面一層(4.7GB)に圧縮できない場合は、左図のようにオーバーしたサイズが赤で表示される。

リニアPCM音源の場合、左図赤線部分のように2GB近いデータ量になっている。これは映画など2ヶ国語の音声データの2倍に相当するサイズで、動画の圧 縮率を40%近くにしても、片面一層のDVDには収まらない。

dvdRipping6

Amok DVD Shrinkerを使用する場合は、まずDVDのプロテクト解除が必要なため、DVD ShrinkやDVDFab HD Dycrypterを使用してプロテクトを解除する。

DVDFab HD Dycrypterはデフォルトで無圧縮データが出力されるが、DVD Shrinkはデフォルトが自動設定のため、左図赤枠部分で「非圧縮」を選択して「ハードディスクフォルダ」で出力する。
バックアップをクリックした際に「サイズが大きすぎる」というメッセージがでるが作業を続行させる。

amok8

DVD ShrinkやDVDFab HD Dycrypterで出力されたファイルやフォルダをAmokに取り込む。

AmokではISOイメージファイルを読み込めないため、DVD Shrinkでの出力は必ずハードディスクフォルダ(VIDEO_TSフォルダの形式)にする。

Source Pathに圧縮するデータのタイトルフォルダを指定し、Target Pathに出力先を指定。
出力サイズはデフォルトで4.3GBになっているため、変更する場合はTarget Sizeで調整する。

設定が終了したら、左図赤枠部分の「Open」をクリックする。

amok8

「Open」をクリックするとDVDの解析が始まり、終了すると左図赤枠部分のように「Transfer」が選択可能にな る。

後はTransferをクリックして圧縮作業を開始。
出力ファイルは「VIDEO_TS」フォルダになるが、それをISOイメージファイルにすることも可能。

Amokはライティング機能も実装しているため、そのままDVDに書き込むこともできる。無論、出力したフォルダやファイ ルはImgBurnなどのライティングソフトでも書き込むことができる。

square DVDラベルプリント

DVDやBD、CDのブランクメディアはインクジェットプリンタで直接印刷ができるプリンタブルが多い。このようなメディ アには「インクジェットプリンタ対応」や「プリンタブル」という表記があり、印刷面が白い。

「ワイドホワイト」など「ワイド」という表記があるものは、メディアの内径は20mm前後になっており、よりレーベルプリントが映える仕様になっている。
レーベル用のシールも販売されているが、直接印刷の方が簡単で仕上がりも良い。


レーベルプリント対応のプリンタ

レーベルプリントが可能なプリンタはエプソンとキャノンの二大メーカーから販売されている。
昔はスピードのキャノン、画質のエプソンと言われ、使用頻度が低ければエプソン、使用頻度が高ければキャノンの故障率が上がると言われていた。

レーブルプリント機能はキャノンもエプソンも中堅機 、いわゆるミドルレンジモデル以上の機種に備わっている。
また、レーベルプリント対応のプリンタにはレーベル印刷用のアプリケーションも付属している。

dvdRipping7
レーベルプリント

左図はエプソンのプリンタに付属しているPrintCDというアプリケーション。

オリジナルのレーベルを作成するのが面倒なら、DVDのレーベルをダウンロードして使用すると手っ取り早い。

http://www.cdcovers.cc/covers

上記は海外サイトのため、映画のレーベルは英語で入力する必要があるものの、Googleの画像検索よりも見つけやすい。ただ、やたらと怪しげなバナー広 告がでるのが玉に瑕。

左図のソフトではダウンロードした画像を背景に設定し、必要に応じて切り抜きなどの画像調整を行う。
後はプリンタにセットして印刷するだけ。

dvdRipping8

レーベルプリント完了♪


ジャケットプリント

UndercoverXPのインストールと使い方はこちら

DVDの保管にはハードケースが良いが、かさ張るのがネック。
通常のトールケースサイズには、1枚収納から4枚収納まであり、4枚収納できるケースはDVDが増えてきたら重宝する。

この増え続けるDVDに華を添えるのが、レーブルプリントとジャケットプリント。
トールケース専用のジャケット印刷用紙なども市販されているが、UndercoverXPを使用すれば、普通のA4用紙に印刷するだけで、ケースのサイズ に画像を調整し、切り取り線付きで印刷してくれる。

dvdRipping9

UndercoverXPもレーベル印刷と同様、ジャケット画像をダウンロードして使用するのが最もお手軽。
レーベルのダウンロードサイトにはジャケットもアップされているため、そのあたりから画像をダウンロードする。

左図の左側はダウンロードしたジャケットをそのまま取り込んだ状態、右側は4枚収納ケース用にジャケットの表紙だけをGIMPを使用して4タイトル組み合わせたもの。

/dvdRipping10

これでDVDのリッピングとパッケージの作成が完了。

※DVDの複製やパッケージは個人で楽しむためのものであり、これらを販売したら違法なので、念のため。




line