自作パソコンの基礎知識 〜 パソコンの基本的な組立て方

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  athron3 自作パソコンの基礎知識 〜 基本的な組立て方

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自作PCはパーツの構成さえ押さえておけば、組立そのものは意外と簡単。特に基本構成でノーマルなPCを組み立てる場合は、小難しい専門知識がなくてもできる。
どうしても先入観で難しく考えがちだが、要は所定の場所にケーブルを差すだけ。理屈は後からついてくるので、プラモデル感覚で作ってみても結構立派なPCが出来上がる。


square 組立の手順

組み立てる順序は特に決まっていないが、個人的には毎回以下の手順で制作している。

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マザーボードへCPUを固定

はじめにマザーボードを取り出す。
取り出す前には、予め金属に触れて身体に帯びている静電気を飛ばしておくというのがマニュアル。
これから自作を続けるのであれば、静電気防止手袋などもあると便利だが、素手で作っても静電気によるトラブルはこれまで皆無。

少々粗っぽく取り扱っても支障はないが、あくまでも精密機器なので、可能な限り慎重に取り扱う。

個人的にはマザーボードが入っている箱に付属している発泡スチロールの上にマザーボードを載せて作業をしている。

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左図はAMDのCPUとCPUに付属しているリテールクーラー。

リテール品ではないCPUクーラーを使用する前提だと、バックプレートを外したり、CPUにグリスを塗布したりと作業が一気に増えるだけでなく、ケースの大きさや他のパーツとの干渉など、考慮すべき点も増えるので、はじめはお手軽なリテール品がお勧め。

無論、リテール品とサードパーティ製のクーラーでは、CPUの冷却効果に差が生じてくるがOC (オーバークロック)しない限りはリテール品でも問題はない。

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CPUをマザーボードに固定する。

左図のようにCPUソケットのレバーを上げる。

assembly4

CPUとマザーボードの向きは、左図のように▲を合わせることで確認できるようになっている。

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左図はIntelのCPU。

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CPUが正しくソケットに入ったことを確認してレバーを下げて固定する。

中途半端に入った状態でレバーを下げると、CPUのピンが軒並み曲がって大惨事になるので要注意。

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CPUクーラーを固定

リテール品のCPUクーラーには予め熱伝導シートが貼付してあるので、自前でグリスを塗布する必要はない。

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このマザーボードはソケットFM1だが、AM3もAM3+もこの形状。
クーラーをCPUの上に真っ直ぐ載せ、両サイドのフックを左図のように引っ掛ける。

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フックを引っ掛けたらレバーを反対側に倒して固定する。

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左図はIntelのCPUクーラー。
CPUクーラーから出ている4本の脚を直接マザーボードにはめ込む形状になっている。

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CPUクーラーのケーブルを接続

CPUクーラーを固定したらファンから出ているケーブルを,左図のようにマザーボードの” CPU_FAN”と記載されているピンに接続する。

CPUファンには3pinと4pinのものがあるが、ファンそのものは2pinで動作する。
3pinはパルス信号(回転数の検知)が追加されたもので、4pinはパルス信号と回転数制御信号が追加されたものになる。

ちなみにCPUファンだけでなく、ケースファンも同じ。

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メインメモリの固定

CPUとクーラーを設置したら、次にメイン・メモリをスロットに固定する。

スロットの両端にあるツメを引き起こす。

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メモリとスロットの溝を正しく合わせ、メモリの両端を押し込むと、スロットのツメが起き上がりメ モリが固定される。

assembly12

最近のマザーボードはほぼデュアルチャンネルに対応しているため、2枚1組みで使用した方が良い。

理論上、デュアルチャンネル(2枚差し)はシングルチャンネル(1枚差し)の2倍の速さになる。
ただ、デュアルチャンネルにするには使用するメモリが同一規格であることが大前提なので、2枚1組のメモリを購入したほうが無難。

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通電テスト

マザーボードの主要部分は搭載できたので、次は通電テストを実施する。
ここで初めてPCケースと電源ユニットが登場。

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電源ユニットは取り敢えず箱から取り出すだけでOK。

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電源ユニットから24pinの主電力をマザーボードに接続する。

マザーボードによっては20pinの場合があり、ほとんどの電源ユニットは20pin+4pin になっているため、マザーボードに合わせて主電力を接続。

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ケーブルのツメがソケットに噛むまでしっかりと押しこむ。

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12Vの4pin(田型)も接続する。

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24pinの主電力と同様にツメがあるので、しっかりと押しこむ。
最近は4pinが2つあるマザーボードも増えているが、電源ユニットに4pinが1つしかない場合は、2つある4pinコネクタの片方に差すだけで良い。
無論、電源ユニットに4pinが2つあれば両方差す。

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おそらく自作PCで最大の難関と思われるのが、このフロントパネル。

一般的なフロントパネルは次のコネクタがある。

POWER LED+ (電源を入れた際に点灯するLEDランプ)
POWER LED-
POWER SW (電源のオン・オフスイッチ)
RESET SW (リセットスイッチ)
HDD LED+ (ハードディスクへのアクセス時に点灯するLED)
HDD LED-
SPEAKER (スピーカー)

+と−があるのはLEDで、接続を間違えると当然LEDランプが点灯しない。

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マザーボードの説明書にもフロントパネルの解説があるので参考にする。

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ケースから伸びている各ケーブルにはそれぞれ名称が記載されている。
左図はリセットスイッチ。

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ハードディスクのLEDランプ。

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電源スイッチ用のLED。
このコネクタのみ+と−で分かれている。

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各コネクタを接続する。

Speakerがなかったり、ResetSWがなかったりと、ケースによって異なるが、パワースイッチとパワーLED、HDD LEDは必ずあるので、所定の箇所へ接続する。

左図ではリセットスイッチの裏側にパワースイッチがある。

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フロントパネルコネクタを接続したら、モニタを接続する。

グラフィック機能を搭載したマザーボードで、オンボードのグラフィック機能を使用する場合は、左図のようにそのままマザーボードにあるインターフェイスへ接続する。

Phenom6

オンボードのグラフィック機能を使用しない、またはグラフィック機能がない場合は、左図のように グラフィックカードをPCIeスロットに差す。
また、使用するグラフィックカードに補助電源が必要であれば、電源を接続しなければ動作しない。

グラフィックカードの補助電源にはHDD用4ピンとPCI-Express用6ピンがある。
左図はPCIe用の6ピンタイプの補助電源が接続されている。

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最後にキーボードを接続してPCケースの主電源スイッチを押してPCを起動させ、すかさずDEL キーを押してBIOSメニューを表示させる。
※マザーボードによってはBIOSメニューの起動キーが異なる場合もあるのでマニュアルを参照。

BIOSメニュー起動後、CPUやメモリを正しく認識しているか確認。
AMI(American Megatrends Inc)のBIOSであれば、MAINのSystem_Informationの項目でCPUやメモリの情報を確認できる。

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ケースのLEDが点灯していることも確認する。
ここまでくれば70%は完成したようなもの。もちろん70%という数値に根拠はない。

この通電テストで電源が入らない、LEDが光らない、モニタに何も映らない、ビープ音が鳴る等の異常が発生した場合、電源が入っていれば一旦、電源ボタンを長押して電源を落とし、接続したコネクタが正しく接続されているか確認する。

個人的によくやるのが、CPUクーラーのファンへのケーブル干渉。
ケーブルがファンに干渉してファンの回転を妨げるため、ファンが無回転になっていることをマザーボード検知し、電源が入らなくなる。

この他にもメモリの差し方が甘かったり、電源ユニットのコンセントが抜けかかっていたりと、意外と初歩的なミスが多いので、電源が入らない時は焦らずに再チェックする。

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電源ユニットの固定

通電テストで問題がなければ、一旦、電源ユニットのコンセントを抜き、モニタ、キーボード、フロントパネルコネクタ、主電力(24pin)、田型(4pin)ケーブルを外す。
グラフィックカードを差している場合は、グラフィックカードの補助電源を外す。
主電力と田型はツメで固定されているため、必ずツメを押さえてから抜くようにする。

各ケーブルを取り外したら、PCケースに電源ユニットを固定する。
左図のようにケースと電源ユニットの穴が合っている四隅を、対角線上にボルトで固定していく。

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背面パネルの設置

電源ユニットを固定したら、背面パネルをケースの内側からはめ込む。

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マザーボードの設置

ケースにマザーボードを固定するための六角スペーサー(左図)を取り付ける。
スペーサーは使用するマザーボードの大きさによって、取り付ける場所が異なってくるので、マザーボードを確認しながら作業する。

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スペーサーを取り付けたら、マザーボードを置いてみて再確認。

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スペーサーとマザーボードの位置に問題がなければ、背面パネルに各インターフェイスを合わせる。

ここで上手く背面パネルにマザーボードが入っていなければ、スペーサーとマザーボードのボルト位置が大きくずれることになる。
ボルト位置とスペーサーがずれている場合は、まず背面パネルから各インターフェイス正しく出ているか確認する。

意外と背面パネルは作りが荒く、マザーボードのインターフェイスが出る部分が塞がっているなど、合致しないこともある。
もちろん完全に塞がっているわけではなく、本来は取り除かれるべき物が付いている、というだけだが、このような場合は臨機応変な対応が必要になってくる。

assembly33
ケーブルの接続

マザーボードをケースに固定したら、通電テストと同様に各電源ケーブルとコネクタを再接続する。

市販のPCは左図のように電源ユニットから直接マザーボードへケーブルを接続している。
ただ、IDEケーブル使用時程ではないにせよ、ケース内部のエアフローを向上させ、見た目もすっきりとさせるために、ケーブルを一旦ケースの裏側に出す、いわゆる裏配線がお勧め。

ケースに裏配線に対応しているものと、していないものがあり、していないケースで裏配線にすると、ケーブルの長さが足らなくなったり、サイドパネルが若干膨らんだりと些か厄介だが、試行錯誤して配線をまとめるのも自作の面白さである。
無論、面倒であれば普通に接続してもOK。

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通常の配線よりは一手間かかるが、左図のように主電力(24pin)も裏側を通って、接続部分に最も近いところから出す。

裏配線で24pinケーブルの長さが不足している場合は、無理に裏配線する必要は全くないが、裏配線にするなら延長ケーブル(ATX 用電源延長ケーブル )もある。

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裏配線にすることでケーブルがケース内部に広がることがなく、エアフローが向上するだけでなく、見た目も良くなる。

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12Vの田型に関しては、裏配線にすると大抵の場合、左図のようにケーブルの長さが足りない。
そのため田型に関しては直接接続することが多いが、どうしても裏配線にしたい場合は、24pinと同様に別途で田型の延長ケーブル(ATX12V 用電源延長ケーブル )があるので、それを使用する。

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フロントパネルも裏配線でコネクタに接続。

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左図はフロントパネルになるイヤホンやマイクなどオーディオ関連のコネクタの接続先。
マザーボードにF_AUDIOという記載がある。

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左図はUSBコネクタ。

USBコネクタは10pinでVCC・D+・D−・GND・Emptyの5pinとVCC・D +・D−・GND・NCの5pinから構成されている。

VCCは電源、D+・D−は信号線、GNDはグランド(アース線)、NCは非接続。

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ケースに付属しているリアファン(背面のケースファン)は基本的にマザーボードのSYS_FAN に接続。
SYS_FANの他にもCHA_FANという表記もあるが、これはリアファン以外のケースファンがある場合に使用する。

PWR_FANは元来電源ユニットのファンを制御するためのもだが、今ではそのような電源ユニットは皆無に近いため、SYS_FANやCHA_FANと同様に扱ってOK。

使用するPCケースにもよるが、通常ではリアファンが一つか、フロントファンとリアファンの2つが標準搭載のものが多く、3個以上のファンを搭載している ケースは、冷却を重視したミドルレンジ以上のものになるが、マイクロATXのマザーボードなどではCPU_FANとSYS_FANしかないものがあり、こ のような場合は4pinのペリフェラルコネクターからファン用電源4分岐ケーブル等を用いて電源を取る。

ちなみにペリフェラル4pinコネクタは、黄・黒・黒・赤のケーブルで構成され、黄は12V、黒はGND(アース)、赤は5Vになっている。

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これでほぼ完成。

後は光学ドライブとHDDを接続するだけ。

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各ドライブの接続

左図はHDDにSATA用の電源コネクターを接続したところ。

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フロントパネルを外し、光学ドライブを設置する。
最近の光学ドライブもHDD同様、SATAなのでSATA用の電源を接続する。

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マザーボードのSATAコネクタにケーブルを差し、HDDや光学ドライブを接続する。

SATAのコネクタには番号が振られており、起動ディスク(OSがインストールされているドライブ)をSATA1にするのが王道だが、どこへ挿しても起動するので、神経質になる必要はない。

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最後にモニタ・キーボードなどの周辺機器を接続し、BIOSでCPU・メモリ・HDD・光学ドライブなどが認識していることを確認して完成♪




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