AMD AthlonII X3 450 〜 AMD AthlonII X3 450を使用した自作PC

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  Athlon2x3 AMD AthlonII X3 450 〜 AMD AthlonII X3 450を使用した自作PC

5万円以内でモニタとキーボード・マウス付き。しかもハイスペックなPC、更にLEDファンも欲しいというのが今回の注文。

モニタは18インチ〜22インチのワイドで良いらしいが、キーボード・マウスはワイヤレス。これだけで15,000円程度は必要なため、本体に使用できる予算ははMAX35,000円。
コストを抑えるためOSは廃棄する既存PCのものを移行。


square パーツの選定

今回はコアのアンロックにチャレンジできなかったが、中途半端な存在とも思えるAthlonUX3 450は、楽しめるクジ付きCPUであり、OCすることでクアッドコアのAthlonUを上回る性能も発揮する。
ただ、後1,000円ほど上乗せするだけでAthlonUX4が手に入るため、コストパフォーマンスはAthlonUX4 640の方が良いと思われる。

Athlon2x3
CPU : AMD AthlonII X3 450 ¥7,280-

定格3.2GHzでTDPが95Wの3コアCPU。
トリプルコアという微妙な存在だが、クアッドコアに化ける可能性があるクジ付きのようなCPU。
クロックも3.2GHzと高めで、上位のPhenomUX2とも定格で渡り合える強者。

Motherboard
Motherboard : AS Rock 880GM-LE ¥4,970-

フォームファクタはMicro-ATX。AM3、880G + SB710チップセット。
UCC(アンロックCPUコア)という機能が付いているという表記だったが、なぜか付いていなかった。調べると同様の記事を発見。
ただ、定格動作なら何の問題もない。

end08
Main Memory : CFD販売 DDR3 PC3-10600  2048MB x 2  ¥3,780-

OSがWindowsXP(32bit)のため実質3.5GBほどしか認識しないが、上限の4GBを搭載。

end10
Hard Disk Drive : WesternDigital WD5000AALS  7200rpm  ¥3,250-

スペック的に可もなく不可もなし。

drive
Optical Drive : Sony Optiarc AD-7260S-OB ¥2,480-

DVD±R DL/±R/±RW/RAM対応 価格で選択。

GZcase
Case : Value Wave KUROBe ¥4,680-

前面ファンにブルーLEDが付いており、前面吸気背面排気のエアフローが簡単に構築でき、底面・サイドパネルにも吸気口があるのでマイクロタワーながらエアフローに優れている。
内部も黒一色で統一され、少し強引な裏配線も可能なコストパフォーマンスが高いケース。

Bullmax
Power supply unit : KEIAN Bull-MAX KT-520RS ¥2,958-

12Vは1系統で26Aなので、12x26=312W。
520Wになっているが、実質的に300Wクラスの電源。

katana
CPU Cooler : SCYTHE 刀3クーラー SCKTN-3000 ¥2,480-

CPUのTDPが95Wと高めな上、CPUコアのアンロックまたはオーバークロックを実施するため、CPUの冷却を考慮してCPUクーラーを強化。ケース内をCPUクーラーが占拠してしまう感があるものの、冷却効果は抜群。

square 制作の手順

今回使用したKUROBeはマイクロタワーなので拡張性こそ無いが、エアフローもよく作りやすい。
残念なのはAS Rockのマザーボードでコアのアンロックが出来なかったこと。CPUだけでなく、マザーボードもくじ付きだとは思わなかったが、UCCが使用できなかっ たため、必然的にCPUのクアッド化は不可能になり、更にAS Rockのワンクリックオーバークロック「Turbo UCC」も使えなかった。

athron3
パーツの取り付け

マザーボードを包装している静電気防止袋を下敷きにして作業を開始。

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CPUの取り付けはインテルもエーエムディも同様で、▲マークが描かれている。

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CPUの取り付けはインテルもエーエムディも同様で、▲マークがCPUを固定するレバーを引き上げ、CPUの▲マークとマザーボードの▲マークを合わせて設置。CPUが浮いていないか確認する。

athlon3

CPUが正しく設置できたらレバーを下げて固定。

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次にメインメモリの取り付けるため、メモリスロットのツメを両方とも起こしておく。

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スロットにある区切りとメモリの溝を合わせて、メモリの両端を押し込むように挿すと、起こしたツメがメモリをロックする。

athlon3

今回はコアのアンロック、もしくはオーバークロックを実施するため、リテール品のCPUクーラーではなく、サイズの刀3を取り付けてCPUの冷却を強化する。

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刀3 SCKTN-3000はAMDのソケットでもINTELのソケットにも対応しており、それぞれのソケットに応じて、左図のようにパーツを取り付ける。

athlon3

リテール品には熱伝導シートが初めからついているが、この刀3にはついていないため、シリコングリスを塗布する。

シリコングリスは米粒くらいの量でOK。
※グリスは刀3に附属している。

athlon3

ヘラなどを用いてグリスを伸ばす。
可能な限り薄く、そして均一に塗るのが理想。

この作業はCPUから発散される熱を、ヒートシンクに伝わりやすくするためのもので、グリスの量が多すぎると熱伝導率が低下してしまう。
自作派には塗布の方法にこだわる人も多いが、市販のPCは結構いいかげんにグリスが付いているが、それでも問題なく動作しているので、あまり慎重になりすぎなくてもOK。

塗布に失敗して、初めからやり直したい場合は、このアイテムを使用する。

athlon3

CPUにグリスを塗布したら、CPUクーラーを取り付ける。
AMDのソケットは両サイドにある金具をツメに引っかけ、その状態で固定するだけなので、至って簡単。

athlon3

クーラーを固定したら、ファンのケーブルをマザーボードのCPU_FANに接続。

athlon3
通電テスト

通電テストを行うため、電源ユニットから主電源の24pinをマザーボードに接続。

athlon3

続いて田型12Vの4pinも接続。

  athlon3

PCケースのフロントパネルから伸びているケーブルを、マザーボードのフロントパネルコネクタに接続する。

POWER LED+ (電源を入れた際に点灯するLEDランプ)
POWER LED-
POWER SW (電源のオン・オフスイッチ)
RESET SW (リセットスイッチ)
HDD LED+ (ハードディスクへのアクセス時に点灯するLED)
HDD LED-
SPEAKER (スピーカー)

+と−があるのはLEDで、接続を間違えると当然LEDランプが点灯しない。その他は所定の箇所へ接続する。

athlon3

モニタとキーボードも接続。

athlon3

PCケースの電源を入れると、刀3のファンがご機嫌に回り始め、BIOSも問題なく起動。

BIOSのメインメニューでCPUやメモリが正しく認識されていることを確認したら、PCケースの電源スイッチを押してシャットダウン。

マザーボードから電源ケーブルとモニタ・キーボードの接続を外し、電源ユニットの電源も必ずコンセントから抜いておく。

ここでモニタに何も映らない、電源が入らない、ビープ音が鳴るなどの場合は、再度CPUやメモリ、ケーブル類が正しく装着されているか確認する。

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パーツの設置とケーブル接続

通電テストで問題がなかったため、電源ユニットをPCケースに取り付ける。

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マザーボードを固定する六角スペーサーを取り付ける。
このケースはマザーボードが底面すれすれの設置になる。

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背面パネルをケース内側からはめこむ。

athlon3

PCケースKUROBeのハードディスクは左図のように、専用のボードに固定する。

3.5インチのシャドーベイも1つあるが、CPUクーラーが障害となって設置しにくく、ハードディスクの冷却効果も良さそうなので、専用ボードを使用。

athlon3

マザーボードをケースに固定し、電源ケーブル、フロントパネルケーブルを接続。

更にハードディスクを固定したボードをケースに取り付ける。

刀3はトップフローでもサイドフローでもなく、ファンが斜めに付いているため、トップフローの弱点であるケース内部のエアフローと、サイドフローの弱点であるCPU周辺の冷却効果を克服したモデルということだが。。。

MicroATXではCPU周辺の冷却効果はほぼ期待できそうにない。

athlon3

KUROBeは配線をまとめるケーブルクリップが4つ付いており、少し工夫すれだけで配線がきれいなると思われる。

更に電源ユニットとケースに10mmほどのスペースがあり、微妙に裏配線が可能。

今回は主電源と田型以外のケーブルを裏に回してみた。本体とサイドパネルの間が狭いため、ケーブルが少し重なるとサイドパネルが膨らんでしまうが、なんとか形にはなった。

athlon3

フロントパネルは底部に手を入れて引き上げると簡単に外れる。

5インチベイはツールフリーになっているので、光学ドライブを差し込んで固定。

athlon3

ハードディスクと光学ドライブを電源とマザーボードにSATAで接続。

これでほぼ完成。後は電源を入れて最終チェック。

athlon3

フロントのブルーLEDも光って問題なく起動。

athlon3
オーバークロック

今回のマザーボードは左図の「Turbo UCC」も売りの一つ。

PC起動時に「X」キーを押すだけで、システムが再起動してコアのアンロックとオーバークロックが自動的に行われるという代物。

さすがに「変態」呼ばわりされるメーカーだけに、いかつい機能が付いている。

早速、PCを起動して「X」キー押すと、確かに電源が一度落ちて再起動する。

しかし、モニタは黒いままでBIOSが起動しない。。。
オーバークロックどころかシステムダウンしてしまった。
にわかに信じがたいため、電源を落として再度起動させたが、やはりBIOSが起動しない。

usa09

仕方ないので、CMOSクリア(BIOS初期化)を実行。
CMOSクリアはマザーボード上のCMOSクリアの端子をショートさせて、CMOSが所持しているデータを消す作業。
まず電源ユニットのコンセントを抜いてから、マザーボードのCMOS端子をショートさせる。

今回のマザーボードは3pinのジャンパだったため、ジャンパを差し替えて数秒間待ち、ジャンパを元に戻して終了。

これで再度、PCを起動させると見事にBIOSが起動。
CMOSクリアするとBIOSが完全に初期化されるため、日付の再設定が必要。

念のためCMOSクリア後、再度Turbo UCCをPC起動時に「X」キーで呼び出したが、再びCMOSクリアするはめになった。

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2度目のCMOSクリア後、BIOSでオーバークロック設定。

AMDの節電テクノロジーCool  ‘n’ QuietをDisabledに設定してから、OC TweakerのメニューでCPUのベースクロックを引き上げる。

AthlonUX3 450は左図のようにCPUのクロック周波数は200MHzになっており、それを16倍することで3.2GHzを実現している。
そのため10%クロックを引き上げると、3.52GHzで動作することになる。

当然、オーバークロックにはリスクがあり、オーバークロックによる部品の破損は保証外なので全て自己責任。

※今回は受託制作のため依頼者にオーバークロックについては説明済み

athlon3

CPUのベースクロックを大幅に引き上げると、メインメモリや電源などの調整も必須になってくるだけでなく、CPUの耐久性、発熱にも影響を及ぼすため、依頼者の希望もあって今回は10%アップに留めることになった。

10%程度のオーバークロックのため、メモリ・電圧はAutoのままで設定。

athlon3

CPUのベースクロックを変更すると、倍率の項目が「Auto」から「Manual」に変わり、CPUの倍率が選択できるようになる。

もちろんBlack Editionではないため、倍率の上限は変わらないので16倍で設定。

usa01

これで完了かと思ったが、設定後に再起動してCPU-Zを立ち上げると、なぜかCPUの倍率が4倍になっており、880MHzで動作している。

Cool  ‘n’ Quietが動作していれば、CPUに負荷がかからない状態では倍率が自動的に低くなるが、Cool  ‘n’ Quietは「Disabled」に変更済み。

念のために再起動してBIOSで確認したが、Cool  ‘n’ QuietはDisabledになっている。16倍だから認識しないのかと思い、15倍で設定したが結果は変わらず4倍のまま。

athlon3

試行錯誤しているうちにCPUの倍率をマニュアルからオートにすると、倍率がMAXで固定されることに気がついた。

原因は不明だが目的は果たせたため、これでOCの設定完了。

square 制作したPCの情報確認とベンチマーク

エアフローは前面吸気・背面排気の正圧。いずれもケースに付属のケースファンを使用。CPUクーラーに刀3を搭載したのが奏功したのか、このケースは驚くほどよく冷える。
ケースを触るとひんやりと冷たいのが分かる、偶然にも理想的なエアフローが実現してしまった。

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CPU-Zの結果

CPU:AMD AthlonUX3 450
ソケット:AM3
チップセット:AMD 880G + SB710
グラフィック:オンボード
メインメモリ:DDR3 PC3-10600 4096MB Dual Channels
ハードディスクドライブ:SATA 500GB
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
グラフィックインターフェイス:D-Subx1 DVI-Dx1
電源:520W
サイズ:マイクロタワー(185mm x 410mm x 350mm)

合計金額:31,878円

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オーバークロック後

ベースクロックが10%アップの220MHz。
倍率が16倍でMAX

CPUのクロックは3.52GHzになっている。

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HWMonitorの結果

室温は22℃。
セットアップ後のため起動時間は2時間ほど。

定格動作ではさすがに良く冷えている。

athron3_35

OC前と比較して3℃ほどコアの温度が上昇しているが、室温よりも低いため、CPUの温度については全く問題ない。

マザーボードやハードディスクも30℃前後のため、ほぼ標準。

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CrystalMarkでは同価格のPentium Dual-Core G6950 2.8GHz と比較すると総合で140%ほどの数値を出している。

単純にコアが1つ増え、クロックも400MHz高いため、スコアが上回って当然だが、AthlonUX3 450はコストパフォーマンスが非常に高い。。

オンボードグラフィック RADEON HD 4250も予想以上に良いスコアを出している。

athron3_36

CPUの性能のみで比較した場合、ほぼ10%程スコアが伸びているため、OCした数値がそのまま反映されている。

Athlon2_450

PCMARK05の結果

PCMark Score:6168
CPU Score:8763
Memory Score:5906
Graphics Score:2370
HDD Score:7058

定格でもそこそこの結果が出た。

Athlon2_450oc

PCMark Score:6469
CPU Score:9561
Memory Score:6236
Graphics Score:2362
HDD Score:7082

PCMarkでは10%UPに少し届かないが、それなりの数値になった。



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