AMD AthlonUx2 240e 〜 PC station PJ760Bを改造

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  Athlon2x2 AMD AthlonUx2 240e 〜 PC station PJ760Bを改造

メーカー:ソーテック(現ONKYO)
型番:PC Station PJ760B
発売日:2005年4月

今回の改造は、近く定年退職する取引先の営業担当者と商談中にパソコンに話題になり、パソコンが使えなくなったため買い換えようと思っているが、どこのパソコンが良いかという相談を受けたのが切欠。
餞別を兼ね、営業担当の要望通りコスト重視で組み立てることになった。


square 現状のスペック

問題のPCは電源を入れるとBIOSは正常に起動するもののWindowsが全く起動しない状態だった。パソコンが起動しないのでCPU-Zなどで情報を確認することができないのでネットで検索。

CPU:AMD Sempron 2800+
Socket A
メモリ:DDR 256MB
電源:250W
HDD:160GB

お世辞にも良いマシンとはいえないスペック。これでXPが走っているのだから動作は相当に鈍かったはず。

square パーツの選定

購入するのはCPU・マザーボード・HDD・メモリの4点。流用するパーツはケース・電源ユニット・光学ドライブ。
流用する電源ユニットが250Wと非力なので、必然的に性能は抑えめになってしまうが、用途がインターネットということなので問題はない。
選定したパーツをASUSの電源用ワット数計算ページで確認すると、推奨する最低ワット数は250Wになった。

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CPU : AMD AthlonUx2 240e ¥6,436-

スリムPCのためエアフローが悪く、更に電源ユニットが250Wしかないため、TDP45Wのノートパソコン用 省電力CPUを選択。

Motherboard
Motherboard : FOXCONN M61PMP ¥3,980-

Endeavor Pro2500の改造とほぼ同時期のため、マザーボードはEndeavor Pro2500の改造時に使用したFOXCONN。今回も最小構成での改造で、OSもWindowsXPを使用するため、コストパフォーマンス重視で選択。

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Main Memory : CFD販売 DDR3 SDRAM PC3-10600 Non-ECC 1024MB x 1 ¥3,080-

パソコンの用途がほとんどインターネットと言うことだったため、快適なブラウジングができる容量を確保。

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Hard Disk Drive : WesternDigital SATA 500GB 7200rpm ¥3,780-

スペック的に可もなく不可もなしだが、個人的に相性の良いWesternDigital製。

square 制作の手順

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既存パーツの撤去

中を開くとマザーボードはAOPEN製。

今回は交換するつもりがないものの、搭載されている電源ユニットは特殊な形をしており、電源ユニットが故障したら交換は不可能。

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CPUファンがサイドフローで、電源ユニットの吸気口に向かって吹き付けるようになっている。

効率的だがマザーボードの冷却は考慮されておらず、そのうえサイドフローにするため、妙なパーツがついている。

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スリム型はドライブに敷居があり、思わぬ所をボルト留めしているので結構面倒くさい。

2005年製のPCだが、HDDもDVDドライブもインターフェイスはIDE。

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ドライブ類と配線を外し、CPUのヒートシンクを取り外す。

このタイプは留め具をドライバーなどで押し下げつつ、ロックを外すと簡単に取り外せる。

冷却ファンが小さいためか、ヒートシンクが意外と大きい。

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搭載されていたAMD Sempron 初期のSocket Aタイプ。

Athlon XPの廉価版で、FSBが333MHzになっている事以外、性能差はない。
AMDのローエンドCPU Duronの後継として投入された、Intel Celeronの対抗馬的 CPU。

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マザーボードを外した状態。

後は電源を外して、エアークリーナーで掃除し、ケース内部もきれいに拭き上げる。

5年前のパソコンとは思えないほど、ケース内部は予想以上にきれい。

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パーツの取付と通電テスト

マザーボードにCPUを取り付ける。

今回のAthlonUx2 240eはノートPCにも使用できる低電力タイプのため、リテールパッケージのヒートシンク・冷却ファンともにコンパクト。
ただ、使用するケースに背面ファンがないため、エアフローが悪いことを考慮して、余っていたAthlonUx2 260のリテール冷却装置を使用。

こちらのファンは240eより一回り大きい。左図右側が260の冷却装置。

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マザーボードの設置が完了。
主電力の24pinと12V、CPUファンの接続、メモリの差し込みを終えると、次はフロントパネルコネクタ。

+−が分からないため、取り敢えずケーブルに記載のあるとおり、
Power Switch、Power LED、HDD LED、Reset Switchを各所定の箇所に接続。今回のケースにはSpeakerがない。

フロントのUSBとAudioコネクタも、マザーボードの所定箇所に接続し、モニタと接続して通電テストを実施。

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問題なくBIOSが起動。
パワーLEDも点灯しているため、接続に問題はなく、通電テストは無事終了。
次はハードディスクなどのドライブ類を接続する。

※仮に接続が間違っていても、やり直せば良いだけなので、神経質になる必要はない。

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ケーブルの接続

電源ケーブルにSATAがないため、変換ケーブルを使用してハードディスクを接続し、固定パーツに取り付けを行い処置の場所に設置。

次に光学ドライブが収めてあるパーツを取り付ける。

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光学ドライブはIDEで接続し、次にケースに備え付けのメディアカードスロットを接続。
コネクタは5pinでもともとUSBコネクタに接続したあった。

USBコネクタは10pinでVCC・D+・D−・GND・Emptyの5pinとVCC・D+・D−・GND・NCの5pinから構成されている。
VCCは電源、D+・D−は信号線、GNDはグランド(アース線)、NCは非接続。

メディアカードスロットのコネクタはVCC・D+・D−・GND・NCの5pinに接続する。

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これで接続は全て完了。

後はエアーフローのためにも配線を整える。
少々強引に光学ドライブ固定パーツの下、ハードディスクの横にある空間に、ハードディスクの放熱の妨げないよう注意しながらIDEケーブルを押し込め、その他の配線も極力まとめて整えていく。

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改造前と比較するとマザーボードの上はすっきりした。

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後はOSをインストールして動作テストを実施して、この構成でどれほどCPUやマザーボードの発熱が抑えられているか確認する。

当然のことながら、この改造によりメーカーサポートは対象外になり、付属のリカバリCDも使用不可となる。

square 制作したPCの情報確認とベンチマーク

起動しなかったHDDを別のマシンに接続し、データの救出を試みると、意外にも正しく認識された。

160GBのHDDが4GBと150GBのパーテーションに区切られており、4GBの方はHDDRECというボリューム名だったため、付属していたTVキャプチャ用だと推測。
ただ、150GBの方は未フォーマットの状態だった。おそらくリカバリを試みた際、フォーマットの最中でエラーが発生した為だと思われる。
該当のHDDをCrystalDiscとHDD Healthで診断したが、いずれも問題はないという結果だった。

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CPU-Zの結果

CPU:AMD AthlonUx2 240e 2.8GHz
ソケット:AM3
メモリ:DDR3 1024MB Single
GPU:nVIDIA Geforce6150SE nFoce430

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HWMonitorの結果。

室温28℃でOSのインストールやアップデート、アプリケーションのインストールなどをして約3時間使用している状態。

さすがにEndeavor2500の改造時と比較すると、CPUコアの温度が3〜4℃高めだが、それでも十分許容範囲内。

マザーボードとHDDの温度も特に問題なし。

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CrystalMark09の結果。

CPUの性能はAthlonUx2 245 と大差なし。

各アプリケーションの起動やレスポンスも悪くなく、ブラウジングメインの使用なら全く問題はない。


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