お手頃価格のWindows Home Server 2011をセットアップ

DIYPC


DIY PC

  whs2011 Windows Home Server 2011のセットアップ

Windows Home Server2011 が安い。
Windows8が発売されてもWindows7は1万円を超えているのに、WHS2012が発売されるとWHS2011のDSP版は半額程度になった。
ちょうどWindows Live Meshのサービス終了が間近に迫っており、そろそろNASでも導入しようかと思っていたのでWHS2011を使ってみることにした。

ただ、このOSはインストールが予想以上に面倒くさい。Windowsという固定観念があるから余計に面倒だと感じてしまうのかもしれないが、とにかくWindowsXPやWindows7では当たり前にできていたことが、いちいち出来ない。
しかもインストールにやたらと時間がかかる。フリーズしているのかと思って再起動してしまうほどプログレスバーが動かない。
このOSのインストールに最も必要なのは知識よりも忍耐。

インストールに関しては微妙だが、Windows7ライクなGUIなので抵抗がなく、ダッシュボードという管理画面で一般的な操作が可能なので、「何となく」設定するだけで意外と使えるサーバになる。


square WHS2011(Windows Home Server2011)のインストール条件

インストール条件と言うより、インストールできない条件がいくつかある。
インストールがエラーで中断すると下図のようなエラーメッセージが出るので、エラーログやメッセージ内容を参考に原因を追求していくことになる。ただ、インストールするマシンを敢えてややこしい構成にしなければ、そこまで大きな問題はない。

WHS1
ディスクサイズは160GB以上必要

OSをインストールするディスクサイズは160GB以上でなければインストール出来ない。
この160GBはよくある推奨サイズではなく、文字通り160GB以上なければエラーメッセージが出てインストールがストップする。

160GB以下のディスクへインストールする裏技もあるようなので興味があればグーグル先生へ。

WHS3
ネット回線への接続は不可欠

ネットワークへ接続していなければインストールが中断する。
また、搭載しているネットワークアダプタによってはドライバのインストールを求められるため、マザーボードに付属しているドライバディスクを使用して、デバイスマネージャーからドライバをインストールしなければならない。

WHS4
マザーボード付属のドライバDVDは自動実行不可

一般的にマザーボード付属のドライバディスクはOSインストール後に実行するものだが、WHS2011の場合はドライバディスクの自動実行が不可能なケースがあるため、認識していないデバイスに関してはデバイスマネージャーから更新をかけなければならない。

square Windows Home Server2011のインストール

インストールは前述の条件をクリアしていれば、時間がかかること以外は問題なく進行する。
インストールに必要な構成は、1.4GHz以上の64Bit対応CPU・メモリ2GB・HDD160GBになっており、この条件をクリアしているマシンでなければインストール出来ない。

インストールそのものはWindows7などと同じだが、前述のようにインストール時ネットワーク接続が必須で、その関係上ネットワークドライバのインストールが必要になる場合がある。

WHS5
WHS2011のインストール

マシンを起動後、WHS2011の「サーバーインストール」と記載があるDVDを光学ドライブへ入れる。 DVDを読み込まなければ再起動。

再起動してもDVDを読み込みにいかない場合は、UEFI・BIOSを呼び出し、1st Boot DeviceをWHS2011のDVDが入っているドライブにする。

DVDを読み込んだら左図の画面になるので「新規インストール」をクリック。


WHS6

現在接続されているSSD/HDDが表示される。
WHS2011はここではプライマリとして認識されているHDDにインストールされ、マザーボードのSATA0に接続されているHDDがプライマリになる。
構成的にインストールするHDDがSATA0以外のコネクタに接続されている場合は、一時的に他のHDDの接続を外せばプライマリとして認識する。

プライマリHDDのデータが消失することを理解しているというチェックボックスにチェックを入れて「インストール」をクリック。

仮にこの画面でインストール先が見えていない場合はドライバのインストールが必要になる。

WHS7

ネット回線へ接続していれば時間はかかるが順調に進むはずだが、ネットワークアダプタのドライバをWHS2011が持っていなければ、エラーメッセージが表示されるので、「ネットワークドライバにインストール」とボタンをクリック。

デバイスマネージャーが開くので、「イーサーネットコントローラー」を選択。
次に一旦、DVDドライブのWHS2011を取り出し、MBに付属のドライバDVDを挿入。
デバイスマネージャーからイーサーネットコントローラーの「ドライバを更新」。ドライバDVD内のイーサーネットコントローラーのドライバが入っているフォルダを指定してインストール。インストール後にWHS2011をDVDドライブに戻して「再起動」。
ネットワークドライバをUSBメモリなどに入れ、そこからインストールしてもOK。

WHS8

これでインストール終了。

後は「使用言語・キーボード設定」→「日付と時刻設定」→「ライセンス確認」→「プロダクトキーの入力」→ 「サーバー名とパスワードを設定」→「自動更新設定」の順で進み、更に再起動してようやくWHS2011が起動する。

WHS2011起動後、デバイスマネージャーを確認して不足しているドライバをドライバDVDから個別にインストールする。

ちなみにATIのCatalystはDVDから問題なくインストールできた。

square サーバの設定

WHS2011にはダッシュボートという管理画面があり、この管理画面で一通りのサーバ設定が行えるようになっている。
各設定はウィザード形式で進んでいくのでとても簡単。

WHS9
初回起動時の設定

Windows Home Server2011は、初回起動時に主だった設定を実行するダッシュボードが自動的に開く。

WHS10

左図がダッシュボードのホーム画面。

「これらのタスクを完了しましょう。」の下に表示されている各項目をクリックすると、該当の設定画面が開く。

WHS11
Microsoft Updateの有効化

アップデートに対しては特にこだわりがないので有効化。
更新内容にはセキュリティパッチも含まれるので、アップデートしたほうが良い。

WHS12
バックアップディスクの設定

サーバ用OSなのでデータのバックアップをしてくれるのだが、そのためにはバックアップ用のHDDが別途必要。

バックアップ設定はウィザードに従い、バックアップ先のHDD選択、バックアップデータの指定、バックアップする時刻などを設定するだけで完了する。

ここで設定したバックアップは自動的にシャドウコピーを作成するため、誤ってファイルを更新または削除した場合、Dropboxのレストア機能と同様、履歴を遡って復元できる可能性がある。

WHS13
リモートアクセスの設定

ウィザードを実行すると自動的にリモートWEBアクセスの有効化(ルーターの設定)が開始する。

ルーターがセットアップされると、次に「ドメイン名のセットアップ」のボタンが表示されるのでクリック。
ドメイン名は任意で、ここで指定した名前がリモートアクセス時のURLになる。
指定したドメイン名をMicrosoftから取得すれば無料だが、Windows Liveアカウントが必要になる。

ここで取得したURLは https://ドメイン名.homeserver.com になるが、サーバーと同じネットワークからは当然ながらアクセス出来ないため、確認したい場合は別回線でネットに接続する必要がある。

WHS14
ユーザーアカウントとアクセスレベルの設定

サーバで重要な項目だと思われるが、サーバ内のデータjはフォルダ単位でアクセス制限が可能になる。

基本的には各フォルダにアカウントとパスワードでアクセス制限をかけていくので、予め「公開」「限定」「非公開」の3段階程度の大きなくくりでフォルダ分けしておくとアカウント作成時に楽。

WHS15

ユーザーアカウントは姓名を入力するようになっているが名だけでもOK。
パスワードは必須。

ここでのユーザーアカウントは、サーバーに接続するクライアントPCのユーザーアカウントと合致する必要はないので、クライアントPCのアカウントにパスワードを設定していなくても全く問題ない。

WHS16

作成したアカウントのアクセスレベルを設定する。
初期設定で「ドキュメント」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」「録画一覧」の各フォルダが共有設定されているが、初期設定のフォルダとは別に共有フォルダを作成することもできる。

ただ、フォルダを作りすぎるとアカウント作成時にアクセスレベルの設定が面倒なので要注意。

アクセスレベルは「読み取り/書き込み」「読み取り専用」「アクセスなし」の3種類で、それぞれ文字通りなのだが、この3種類のアクセスレベルとフォルダ分類を上手く使い分けてアクセス制限をかけていくことになる。

WHS17
Guestアカウントの有効化

Guestはアカウントの中のワイルドカードのようなもので、唯一パスワード無しでのログインが可能。
そのためGuestアカウントを有効にする際にはアクセスレベルに細心の注意が必要になる。

初期設定ではGuestアカウントは無効になっており、このアカウントを使用するには左図赤枠部分で「ユーザーアカウントを有効にする」をクリックする。

Guestは同一ネットワーク内で有効なアカウントで、リモートWEBアクセスは出来ない。

WHS20
共有フォルダの作成

アクセスレベルを設定したフォルダは基本的にフォルダ内のサブフォルダも同一のアクセスレベルになる。
ただし、サブフォルダ個別にアクセスレベルを指定することも可能。

共有フォルダの作成はWin XPやWin 7と同じで、任意のフォルダを選択し、右クリックメニューの「特定のユーザー」またはメニューバーの「共有」をクリックして「特定のユーザー」を選ぶ。

※左図はWin7の画面

WHS18

WHS2011がWin7などと異なるのは、共有設定で「なし」が選択できないこと。

仮に「なし」を選択しても、左図のように「アクセス許可が必要です」というメッセージが出て、「共有の停止」か「ユーザーの追加」を迫られることになる。

WHS19

フォルダにアクセス可能なユーザーアカウントを追加する。
全てのユーザーに同一アクセスレベルで許可を与える場合は「Everyone」でOK。

ちなみに親フォルダへのアクセス許可を「Everyone」で設定し、そのサブフォルダに特定ユーザー(user1)のみアクセス許可を与えると、その他のユーザーは親フォルダを開いても(user1)のみアクセス許可を与えられたフォルダは見えなくなる。

WHS21
メディア設定

ここでの設定はリモートWEBアクセスで、共有フォルダ内の動画ファイルをストリーミング再生を可能にするもので、動画だけでなく音声ファイルもストリーミング再生が可能になる。

WHS22
ワークグループ名の変更

手元にWindows Vistaがないのでわからないが、おそらくVista以降のOSなら「ネットワーク」の中にWHS2011をインストールしたサーバーが見えるはずだが、Windows XPからは同一ワークグループに所属していなければサーバが見えない。

そこでワークグループ名を変更しようと思っても、実はインストール時に指定しなければならないらしく、後からは変更できなくなっている。
しかもインストール時も「パスワードとサーバ名」の入力あたりで、画面にあるリンクをクリックしなければならず、非常にわかりづらい。

ただ、全く変更できないわけではなく、下記赤枠部分の「WindowsPowerShell」を右クリックし、「管理者として実行する」を選択。

WHS23

WindowsPowerShellが起動したら次の2行を入力する。

$sysinfo = Get-WmiObject Win32_ComputerSystem
$sysinfo.JoinDomainOrWorkgroup("ワークグループ名")

ワークグループ名は当然だが半角英数のみ使用。
また、見やすいように大文字を使用しているが、実際に入力する際は全て小文字でOK。
半角スペースを入れるのは1行目のwmiobjectとwin32の間のみで、Win32とComputersystemの間には「_」アンダーバー、2行目のsysinfoとjoindomainの間に「.」ドットを忘れずに。

WHS24

スペルを違ったりすると、左図のような容赦無いエラーメッセージが出る。

WHS25

正しく実行されると左図のようになる。

ここで「RetuneValue」という項目が最後の行にあり、この項目の値が「0」でなければ、ワークグループ名の無効を意味しており、ワークグループ名に特殊文字やスペースを使用している可能性があるため、再度正しいワークグループ名を設定する。

usa09
サーバの電気代

サーバは本来その性質的に24時間稼働なのだが、気になるのが電気代。

電気代はサーバの構成や使用しているパーツによって異なるが、HDDの場合 WDのGreenでアイドル時 4W前後、読込/書込時 6W前後。Blackでアイドル時6W前後、読込/書込時 7W前後なので、稼働状態であれば平均で6W程度の消費電力になる。
これを月換算すれば4.32KW。1kwの料金は19.05円〜25.55円なので、MAXで1台あたり110円/月ということになる。
これがサーバ1台あたり8台付いていれば880円。

電源ユニットはおおよそアイドル状態で70W〜100Wなので、80Wで算出すると57.6KW。MAXで 1471円/月。
電源とHDDだけでもアイドル状態で月間2,000円オーバー。いくら省電力CPUを使用していても、稼働している以上はそれなりに電力を消費するということ。

WHS45
スリープモードで待機させる

ホームサーバの場合はそこまでアクセス頻度が高いわけでもなく、24時間稼働させると無駄に待機している時間のほうが長い。
スリープモードでは各パーツそれぞれ1W前後の消費電力なので、電気代には雲泥の差が出てくる。

スリープモードにするにはWindows7などと同様、「コントロールパネル」→「電源オプション」を開き、左図赤枠部分の「プラン設定の変更」をクリック。

WHS46

左図の画面が開くので更に左図赤枠部分の「詳細な電源設定の変更」をクリック。

WHS47

詳細設定では「復帰時のパスワードを必要とする」を「いいえ」に設定し、「スリープ」の項目でスリープモードに移行するまでの時間を設定。

その他の項目は任意で指定する。

これで一定時間アイドル状態が続けば自動的にスリープモードに移行し、復帰時にもパスワードの入力なしに元の状態へ戻る。
しかし、現状ではスリープモードの解除は電源ボタンを押すか、キーボードやマウスを動かす必要があり非常に不便。

そこでクライアントPCからサーバへアクセスした時点で、サーバが自動的にスリープモードから復帰するように設定する。

WHS48

「コントロールパネル」→「システム」→「デバイスマネージャー」を選択。

更に「ネットワークアダプタ」のデバイスをダブルクリック、または右クリックメニューからプロパティを選択する。

WHS49

「電源の管理」タブで左図赤枠部分の「Magic Packetでのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外す。

これでクライアントPCからのアクセス信号をネットワークアダプタが受信した時点で、スリープモードが解除する。
ただし、この設定ではクライアントPCからの信号以外、例えばルーターからの信号でもスリープモードが解除するため、クライアントPCを操作していなくても勝手に起動していることが稀にある。

また、クライアントPCでネットワークドライブの割り当てを行い(※次項目参照)、「ログイン時に再接続」の設定をしている場合、クライアントPC起動時 にサーバへ再接続するための信号が発信されるが、当のサーバはその信号で目を覚ますため、クライアントPC起動時には「サーバへの再接続に失敗」という メッセージが出る。
これは起動時に接続できなかっただけで、その数秒後にはサーバへ接続できる。

square クライアントPCの設定

サーバの設定が終われば次はクライアント側の設定になる。
クライアント側の設定は「データのバックアップ」と「サーバの管理」がメインで、これらはWindows Home Server2011 Connectorと呼ばれるアプリケーションをインストールするだけで簡単に行える。

データを全てサーバに保存している場合、クライアントPCのバックアップはさほど重要ではないため、使用する環境によっては敢えてスタートパットをインストールする必要はない。

WHS26
クライアント用のソフトのインストール

クライアントPC側でブラウザを起動し、以下のURLを入力すると左図のような画面になる。

http://サーバ名 /connect

このサーバ名は当然ながら接続するサーバのフルコンピュータ名で、インストール時に変更していなければ「Server」になる。

左図のページ移動したら赤枠部分の「Windows用ソフトウェアをDownload」をクリック。
ComputerConnector(xxxxxxxxxxx)というインストーラーがダウンロードされる。

WHS27

ComputerConnectorというインストーラーを起動すると、左図のようなウィザードが起動するので「次へ」。

更にコンピューターが数回再起動される可能性があり、
.Net Framework4.0がインストールされるという確認画面になるので「次へ」。

WHS28

次にサーバへのログオンパスワードの入力を求められる。

少々ややこしいが、ここで求められるパスワードは「パスワードヒント」を見ても分かるように、WHS2011 のインストール時に設定したパスワードになる。

通常のサーバへのアクセスはサーバで設定したユーザーアカウントとパスワードを使用するのだが、 WHS2011 Connectorはサーバの管理を直接行うダッシュボードも同時にインストールするので、ここではサーバに設定されたパスワードが必要になる。

WHS29

必要ならコンピューターの説明を入力。空白のままでもOK。

WHS30

バックアップの設定。
クライアントPCをスリープではなくシャットダウンしているなら、ここの項目は「いいえ」でOK。

次に「カスタマー・エクスペリエンスにご協力下さい」と出るので任意で選択。

WHS31

インストール中。

WHS32

これでインストール完了。

「ダッシュボードを開いて、サーバを管理します」にチェックを入れた状態で「完了」をクリック。

WHS33

続いてダッシュボードへのサインイン。

ここのパスワードもWHS2011 Connectorのインストール時に入力したサーバに設定されたもの。

「オプション」をクリックすると左図のように「パスワードを保存する」等のチェックボックスが出るので、任意でチェックを入れる。

WHS34

ダッシュボードが開いて完了。

WHS35
バックアップ設定

クライアントPCを自動でサーバにバックアップする場合はWHS2011 Connectorのインストールが必至で、WHS2011 Connectorをインストールした時点でクライアントPCは全データがバックアップの対象として設定されている。

初期設定を変更する場合はダッシュボードの左図赤枠部分「コンピューターとバックアップ」をクリック。

WHS36

バックアップ設定を変更するクライアントPCを選択。

WHS37

ダッシュボード右のタスクから左図赤枠部分の「コンピューターのバックアップのカスタマイズ」を選択。

WHS38

左図のようなバックアップオプションが表示されるので、赤枠部分の「バックアップ項目の追加または削除」をクリック。

クライアントPC内のフォルダが表示されるので、バックアップしたいフォルダにチェックを入れて完了。

WHS39
スタートパット

WHS2011 Connectorにはスタートパットというランチャーが用意されており、スタートパットには「バックアップ」「リモートアクセス」「共有フォルダ」「ダッシュボード」のメニューが用意されている。

このスタートパットは左図赤枠部分の設定メニューで「Windowsログオン時に自動的に起動」することも可能で、「最小化した状態で起動」させることもできる。

WHS44

スタートパットの初回起動時には左図のようにユーザー名とパスワードを求められる。

このユーザー名とパスワードは、各クライアントごとにアクセスレベルを設定したユーザー名とパスワードを入力する。

必要に応じて「オプション」でユーザー名とパスワードを保存する。ここで保存しておけば次回起動時から入力が不要になる。

WHS40
ネットワークドライブの割り当て

全てのクライアントPCにWHS2011 Connectorをインストールしても良いのだが、使用するのが共有フォルダのみであれば、スタートパットからのアクセスは非効率的なので、 WHS2011 Connectorをインストールせずにネットワークドライブの割り当てを行う。

ネットワークドライブの割り当てを行うと、左図赤枠部分のようにサーバの共有フォルダがローカルディスクと同じように操作可能になる。
無論、スタートパットがインストールされている環境でもネットワークドライブの割り当ては可能。

WHS41

ネットワークドライブの割り当てを行うには、「ネットワーク」からサーバを開き、左図のように割り当てを行う共有フォルダを選択、右クリックメニューから赤枠部分の「ネットワークドライブの割り当て」をクリックする。

WHS2011 Connectorがインストールされている環境でネットワークドライブの割り当てを行う場合は、スタートパット・ダッシュボードを終了し、一旦スタートメニューから「ログオフ」して、再度ログインしてから実行したほうが良い。

WHS43

共有フォルダにアクセスするための「ユーザー名」と「パスワード」を求められるので、ここではサーバで設定した各クライアントのユーザー名とパスワードを入力する。
次回から自動的にサーバへ接続したい場合は「資格情報を記憶する」にチェックを入れる。

間違えたユーザー名とパスワードを入力した際、当然ながら再入力を求められるのだが、正しいユーザー名とパスワードを入力しても英語で再入力のメッセージが出ることがある。
この場合は、一旦ログオフして再度ログインしてから実行する。また、誤った情報を保存しているようなら、「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」 →「資格情報の管理」で、該当の情報が登録されているようなら削除する。

WHS42

ドライブ文字は自動的に割り振られる。
ログオン時に再接続するにチェックを入れておけば、クライアントPCを起動時に保存された資格情報で自動的にサーバへ接続するので、サーバを意識せずに使用することができる。

割り付けられたネットワークドライブは、デスクトップにショートカットを置くことも、Free Launch Barのようなランチャーアプリに登録することも可能。

square Windows7風にアレンジ

WHS2011はサーバ用のOSでなのでセキュリティがWindows7などよりも初期設定で強化されている。
ただ、このセキュリティ設定を変更すると、Windows7 64bit版に近いOSになってしまう。
基本的にWindows7 64Bitで動作するアプリケーションなら使えるようだが、アンチウイルスソフト PandaCloudは「対応OSではありません」といった内容のメッセージが出てインストールできなかった。

WHS50.
起動時の「Ctrl + Alt + Del」を解除する

起動時や復帰時に面倒なのが「Ctrl + Alt + Del」の操作。

この「Ctrl + Alt + Del」を無効にするには、「スタートメニュー」→「管理ツール」→「ローカルセキュリティポリシー」をクリック。

WHS51

左のツリーから「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」を選択。

表示されたポリシーの下から10行目ほどのところに「対話型ログオン:Ctrl+Alt+Delを必要としない」という項目があるのでダブルクリック、または右クリックメニューからプロパティを選択。

WHS52

左図のようなプロパティが開くので「有効」にチェックを入れてOK。

WHS53
パスワード無しの自動ログイン

完全無防備になるが、アカウントの選択もパスワード保護も解除してしまうには、まず「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」を開き、左図赤枠部分の「個人用パスワードの削除」を選択。

次に現在のパスワードを入力してパスワードを削除する。

WHS54

「スタートメニュー」から「ファイル名を指定して実行」を選択して、次の文字列を入力。

control userpasswords2

入力したら「OK」をクリック。

WHS55

左図のような画面が開くので、「Administrator」が選択されている状態で、赤枠部分の「ユーザーがこのコンピューターを使うには。。。。」のチェックを外す。

「OK」をクリックすると「Administrator」のパスワードを求められるので、パスワードと確認入力の2つとも空白のままで「OK」。

これでこのPCは丸裸状態になる。

WHS56
セキュリティレベルの変更

初期設定でインターネットのセキュリティレベルは「高」になっており、変更できないために普通にネットサーフィンしたらストレスが異常に溜まってしまう。
無論、サーバならネットサーフィンなどする必要はないが、通常のOSとして使用する場合は必至になる。

このインターネットのセキュリティレベルを変更するのは、左図赤枠部分の「サーバーマネージャー」をクリックして起動する。

WHS57

起動したサーバーマネージャーの「セキュリティ情報」の左図赤枠部分「IE ESCの構成」をクリックする。

WHS58

左図のようにAdministrator・Usersどちらも「オフ」にする。

これでセキュリティレベルの変更が可能になる。

WHS59
Aeroを使用する

よりWindows7っぽくするためにAeroを有効にする。

「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」→「個人設定」、またはデスクトップで右クリックメニューから「個人設定」を選択。

左図の画面で赤枠部分の「Windows7」を選択。
これでAeroが有効になるので、後はデスクトップの背景を任意に変更すればOK。

WHS60

Windows7風 WHS2011の出来上がり♪


line