AMD AthlonU X4 640 〜 AMD AthlonU X4 640を使用した自作PC

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  Athlon2x4 AMD AthlonU X4 640 〜AMD AthlonU X4 640を使用した自作PC

今回の依頼品は、見た目と省電力+ハイスペックというご要望。
本体とモニタ、キーボード&マウス込みで5万円という予算で、AthlonUx3 450 で制作したときと同じ条件。
OSは現在使用しているWindowsXPの移行も同じ。


square パーツの選定

見た目を左右するケースは、エアフローの良さそうなCoolerMasterの「Elite343」で構成を組んでいたのだが、「R650」が気に入ったと言うことなので、ケースの機能性を無視して「見た目」で決定。更に「見た目」の演出と、エアフローを考慮して赤色LEDを搭載したケースファンを追加。
予想外にケースが安くなったため、浮いた予算をCPUとマザーボードに回して構成。

Athlon2x4
CPU : AMD AthlonII X4 640 ¥8,492

定格3.0GHz、TDP95Wの4コアCPU。
同クロックなら上位のPhenomUと比較しても遜色ない抜群のコストパフォーマンスを誇るモデル。

Motherboard
Motherboard : ASUS M4A88T-M LE ¥6,280-

フォームファクタはMicroATX。SocketAM3、880G+SB710チップセットで、PCIとPCIeのスロットを備えている。
ASUSの独自機能 EPU-4 engineで省電力化も可能。

memory
Main Memory : CFD販売 DDR3 PC3-10600  2048MB x 2 ¥3,780

メモリは32bitOSの上限 4GBを搭載。

end10
Hard Disk Drive : WesternDigital WD5000AAKX-R  7200rpm

ウエスタンデジタルの省電力・低発熱・静音を謳っているハードディスク。

drive
Optical Drive : Sony Optiarc AD-7260S-OB ¥2,480-

Blu-rayはほとんど使用しないが何となく購入。

3R System
Case : 3R System R650-BK ROHS ¥2,980-

ケースの特徴は前面に描かれた「赤い花」。ケースファンは80mmのリアファンのみで、エアフローが良いわけではない。
ハードディスクは前回の制作に使用したKUROBeと同様、ケースの支柱へ貼り付けるように固定する仕様。

sl01
Power supply unit : KEIAN Bull-MAX KT-520RS ¥2,950-

12Vは1系統で26Aなので、12x26=312W。
520Wになっているが、実質的に300Wクラスの電源。 

fan
Case Fan : Cooler Master R4-L2R-20CR-GP ¥1,580-

 「見た目」に一役買うケースファン。フロントの赤い花に合わせてRED LED搭載のものを使用。

square 制作の手順

使用したケースは見た目重視で、作りそのものは価格以下。いろいろと微妙な部分はあったが、使用したCPUのコストパフォーマンスがよく、意外とハイスペックで個性的なマシンに仕上がった。

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パーツの取付

ASUSのマザーボードはブルーのヒートシンクがカッコイイ。
静電気防止袋を下に敷いて作業開始。

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初めにCPUの取り付け。
CPUソケットのレバーを上げ、▲マークを合わせてCPUを載せ、CPUとソケットが完全にはまっていることを確認後、CPUを軽く抑えながらレバーを固定する。

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CPU冷却ファンはリテール品を使用。
リテール品には熱伝導シートが貼ってあるため、グリスを塗布する必要はない。

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ヒートシンクの間に通っている金具をソケットに引っかけて固定する。

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片側は若干、押さえ気味にして金具を引っかけ、レバーを下げて冷却ファンをソケットに固定する。

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メインメモリはメモリスロットのツメを起こし、メモリをスロットの溝に合わせ、ツメが倒れるまでメモリを押し込む。

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フロントパネルの裏はスカスカ。

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通電テスト

通電テストを実施。
フロントパネルからパワースイッチ・リセットスイッチ・ハードディスクLEDをマザーボードに接続。

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24pinの主電力と12vの田型を接続し、モニタとキーボードも接続。

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今回のマザーボードは通電するとLEDが光るため分かりやすい。

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電源を入れると、パワースイッチが赤く光る。

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起動時にDeleteキーを押してBIOSを立ち上げ、CPUを認識しているか確認。

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パーツの設置とケーブル接続

通電テストが無事に終了したため、電源ユニットをケースに固定。

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リアパネルをはめ込む。

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マザーボードを固定して、リアファンを接続する。

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光学ドライブとハードディスクを固定する。

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少々強引な裏配線も可能だが、光学ドライブの下に何もないため、敢えて裏配線にしなくても、余ったコードの逃がし場所はある。

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光学ドライブ・ハードディスクをSATAで接続。

今回のケースは光学ドライブにカバーが付いているため、ドライブの固定位置が出過ぎていると、トレイのオープンボタンと接触して、ボタンが押せなくなる。逆に、ドライブの固定位置が奥過ぎると、トレイのオープンボタンを奥まで押し込まないとトレイが出てこない。
光学ドライブは仮留めをして、カバーのボタンの押し具合を確認しながら調整。

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最後にケースファンを取り付ける。
ファンには左図のように、ファンの回転方向と風向きが矢印で記されている。
また、「リブ有」「リブ無」が存在し、リブとはネジ止めをする穴が筒状か、筒状でないかの違い。

リブ有りは固定するネジも長く、ファンをしっかりと固定でき、リブ無しはテーパーネジで手軽に固定できる。

風向きを確認してサイドパネルに固定する。

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テーパーネジでのファン取り付けは結構固い。

テーパーネジに限らず、ボルトでの固定は仮留めをして、対角に締め上げていく。

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ファンを固定したらマザーボードに接続。

マザーボード上で「CHA_FAN」や「SYS_FAN」と表記されているコネクタに接続すると、ファンの回転数がマザーボードで制御可能になる。

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冷却が弱いケースのため、ケースファンは見た目だけではなく、実用性も高い。

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静音性を謳ったケースファンだが、さすがに深夜になると風切り音が若干耳に付くものの、パソコンらしからぬ見た目は意外と高級感がある。

エアーフローは120mmのケースファンが吸気、80mmのリアファンと電源ユニットのファンが排気のため、僅かに負圧。

square 制作したPCの情報確認とベンチマーク

ベ ンチマークの結果、AthlonII X4 640 3.0GHzは上位のPhenomUx4 945 3.0GHzに迫るCPUスコアを出し、価格が2倍のCore i5 と対等に渡り合える処理速度を実現する、驚異的なコストパフォーマンスを誇るモデルであることを実証した。

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CPU-Zの結果

CPU:AthlonII X4 640 3.0GHz
ソケット:AM3
チップセット:AMD 880G + SB710
グラフィック:オンボード
メインメモリ:DDR3 PC3-10600 4096MB Dual Channels
ハードディスクドライブ:SATA3Gb/s 500GB
光学ドライブ:スリムDVDスーパーマルチ
グラフィックインターフェイス:D-Subx1 DVI-Dx1 HDMIx1
電源:520W
サイズ:マイクロタワー(W175mm x H405mm x D362mm)
OS:WindowsXP

合計金額:32,022円

usa03

HWMonitorの結果

。。。。。画像撮り忘れ。

リテールファンを使用しているが、CPUのコア温度は30℃前後で安定。

usa03

CrystalMarkの結果

性能に全く問題ないどころか、予想以上の数値をたたき出した。

AthronUx3でOCし、3.52GHzで動作させた時よりも、定格動作で総合スコアが上回っている。

pcmark_Athlon2_640

PCMARK05の結果

PCMark Score:6360
CPU Score:9099
Memory Score:5751
Graphics Score:2692


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